シャンパンブランド「テルモン」と考えるサステナブルなアプローチ

TELMONT

フランス・シャンパーニュ地方は、パリの東部に位置する誰もが知るシャンパンの生産地です。シャンパーニュ地方には約5,000ものメゾンがありますが、その中で今注目を集めているのが「TELMONT(テルモン)」。その理由は、シャンパン業界では珍しく、オーガニック農法を実践し、サステナブルなシャンパーニュ生産を実現しているからです。

先日、「テルモン」のグローバルマーケティング&ビジネスディベロップメントディレクターであるJustin Meade(ジャスティン・ミード)氏がフランスから来日。また。「テルモン」が一員であるレミーコアントロージャパン株式会社のゼネラルマネジャー Xavier Tallot(ザビエ・タロ)氏も一緒に京都に会しました。

場所は、サステナビリティを積極的に実践している「シックスセンシズ 京都」。共に同じ志を持つものとして、「シックスセンシズ 京都」にて、「テルモン」のサステナビリティをより理解するランチ会が開催されました。ウェルビーイングな生き方を提唱する「Voyage」編集部もランチ会に参加!実際に、「テルモン」が実践しているサステナブルなシャンパン生産の取り組み、未来への想いなどを伺いました。

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シャンパンブランド「テルモン」とは:オーガニック認証への終わりなき挑戦

テルモンイメージ図
出典:https://jp.champagne-telmont.com/

「テルモン」は1912年の創業以来、4世代にわたり葡萄栽培、シャンパーニュ生産を続けています。「テルモン」のロゴは1600年代後半のルイ14世の時代に遡る胸甲騎兵の徽章を称えたもの。

なによりも大きな特徴は、「テルモン」がシャンパーニュ生産にあたってオーガニック栽培やサステナビリティを実践していること。「母なる自然の名のもとに」というコミットメントのもと、テロワール、つまり土や自然環境に敬意を払い、優れたワインは自然からの贈り物という考えで葡萄栽培、シャンパーニュ生産に取り組んでいます。

シャンパーニュ生産の様子
シャンパーニュ生産の様子
出典:https://jp.champagne-telmont.com/

2017年には、シャンパーニュメゾンで初めて、所有区画のオーガニック認証を獲得。2021年には、初のオーガニック認証キュヴェ「レゼルヴ・ド・ラ・テール」を発売しました。2022年には、あのハリウッド俳優であるレオナルド・ディカプリオが「テルモン」に共感し、新規投資家として参画。以下のようにコメントしています。

テルモンは、パートナーであるワイン生産者とともに、100%オーガニックのシャンパーニュを生産することを目標とし、今後数年間、完全に持続可能な生産ライフサイクルを実現しています。土地の生物多様性の保護から、100%再生可能な電力の使用まで、環境への負荷を徹底的に減らすことを決意しているメゾン・テルモンに、投資家として関与できることを誇りに思います。

レオナルド・ディカプリオ

今後、2031年を目標に、「テルモン」は「テルモン」の全ワイン生産者パートナーがオーガニック認証を取得することを目標にしています。

シャンパンブランド「テルモン」が実践するサステナビリティ

テルモンのメゾン
「テルモン」のメゾン
出典:https://jp.champagne-telmont.com/

「テルモン」では、2031年までに、「テルモン・エステート・ブドウ園」とパートナーのワイン生産者の栽培面積の100%を有機農業に転換するとという目標を掲げていますが、それ以外の部分でもサステナビリティに積極的に取り組んでいます。

ギフトボックスの廃止

テルモンイメージ図
出典:https://jp.champagne-telmont.com/

シャンパンを購入する際、大きなギフトボックスに入れてもらうことも多いかもしれません。しかし、「テルモン」では全てのギフトボックスの仕様と生産を中止し、二酸化炭素排出量を最小限に抑えることを実践しています。ボトル以外は何もありません。でも、よく考えればそれでなんの問題もないわけです。シャンパンはボトルが全て。「テルモン」が体現しています。

透明ボトルの使用中止

テルモンイメージ図
出典:https://jp.champagne-telmont.com/

「テルモン」では、透明ボトルの使用も中止。透明ボトルはリサイクルガラスを使用していないからです。「テルモン」では全てのシャンパンに緑のボトルを採用していますが、こちらは100%リサイクル可能で、85%がリサイクルガラスで作られています。ボトル1つをとっても、環境へ最大限配慮していることが分かるかと思います。

航空輸送の廃止

どうしてもエネルギーを膨大に使用してしまう航空輸送。そこで、「テルモン」では2021年7月以降全ての航空輸送を廃止し、海上輸送を採用しました。輸送時間はかかりますが、エネルギー使用を抑え、環境に配慮することを優先しています。結果的に、最適な在庫管理にも繋がっているそう!

透明性を明示

テルモンボトルフロントラベル
出典:https://jp.champagne-telmont.com/

ボトルのフロントラベルには個別に番号が付けられていて、各「テルモン・シャンパーニュ」の中身とワイン製造工程に関するすべての情報が明確に表示されています。原材料、製造工程などが全てわかり、シャンパンの透明性を明示すること。消費者にとって誠実であるという「テルモン」の姿勢が表れています。

そのほかにも、100%を再生可能エネルギー源からの電力調達など、「テルモン」はシャンパン生産において、常にサステナビリティと環境への配慮を意識しています。

「シックスセンシズ 京都」の「アースラボ」で開催されたクローズドな「テルモン」を理解するランチ会

アルケミーバー×テルモン

この日は、「テルモン」のジャスティン氏、レミーコアントロージャパン株式会社のザビエ氏を中心に、ごく限られたメンバーでのランチ会の開催となりました。場所はシックスセンシズのサステナビリティを学ぶための拠点「アースラボ」。

ランチをいただきながら、実際にジャスティン氏から「テルモン」の実践するオーガニック栽培やサステナビリティへの意識など伺えたとても貴重なチャンスに!

「アースラボ」×「テルモン」
「アースラボ」×「テルモン」

そして、お料理はこの日のために特別なコースを。もちろん、「テルモン」シャンパーニュとのペアリングを楽しみながらいただきます。

1杯目は「レゼルヴ・ブリュット」。

レゼルヴ・ブリュット
レゼルヴ・ブリュット

「テルモン」を象徴するかのようなスタンダードキュヴェです。シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが織りなすフレッシュながらも奥行きのある味わい。

お料理の1皿目は、「国産キャビア ズワイガニ 金時人参 パニプリ」。

国産キャビア ズワイガニ 金時人参 パニプリ
国産キャビア ズワイガニ 金時人参 パニプリ

実はメニューには材料名しか書かれていないので、どんなお料理が来るのか想像しながら待つのも楽しい時間です。

パニプリはインドの定番おやつ。シュー生地のような揚げ菓子で、今回はその中に甘みがギュッと詰まった金時人参ピューレがとズワイガニが。パニプリのパリッとした食感とのコントラストも最高!

2皿目は、「自家製塩麹 甘海老 からすみ コカブ」。

自家製塩麹 甘海老 からすみ コカブ
自家製塩麹 甘海老 からすみ コカブ

冬らしくゆずを器に、中には塩麹と甘海老が。添えられたからすみも良いアクセントです。ゆずを絞っていただきます。

そして、2杯目には「レゼルヴ・ド・ラ・テール」を。

レゼルヴ・ド・ラ・テール
レゼルヴ・ド・ラ・テール

100%オーガニック認証のシャンパンです。エレガントでキレのある酸味は、「レゼルヴ・ブリュット」とも違う味わい。

レゼルヴ・ド・ラ・テール
レゼルヴ・ド・ラ・テール


お料理3皿目は、甘鯛を使用したお魚料理。

お魚料理
お魚料理

皮目をパリパリに焼き上げた甘鯛は、身がほくほくです。添えられたしらこはふくよかな味が口いっぱいに広がります。柚子を使用したクリーミーながらも爽やかなソースがお料理とぴったり。

4皿目は、メインのお肉料理。この日は亀岡牛フィレを。

お肉料理
お肉料理

ヤマダファームで栽培された野菜、酒粕を使用したソースで罪悪感なくいただけます。

そして、お肉料理に合わせていただくのは「ブラン・ド・ノワール 2015」。ピノ・ノワールとピノ・ムニエを使用し、ロゼのような色なのも特徴的。バニラやカシス、果実のような複雑な香りと力強い味わいをしっかり感じられて、メインとの相性がばっちり。こちらはなかなかいただけない逸品!余韻を楽しむように味わいました。

ブラン・ド・ノワール 2015
ブラン・ド・ノワール 2015

「テルモン」を代表するシャンパーニュに程よく酔いしれながら、最後はデザートの「和栗モンブラン 発酵柚子のソルベ」を。秋の味覚が口いっぱいに広がる至福のスイーツを満喫しました。

和栗モンブラン 発酵柚子のソルベ
和栗モンブラン 発酵柚子のソルベ

「シックスセンシズ 京都」のお料理はおいしいことはもちろん、食材や料理法にとてもこだわっていて、健康的に食べられることを意識して作られています。これだけのコース料理をいただいても、重く感じることなく、最後までゆっくりと楽しめました。そして、そんな「シックスセンシズ 京都」と「テルモン」のシャンパンはペアリングとしても最適!通常、「シックスセンシズ 京都」のレストランでは「テルモン」のシャンパンもいただけるので、ぜひそのマリアージュを楽しんでみてください。

「テルモン」と考えるシャンパンのサステナブルな未来

「テルモン」は100年以上の歴史がある老舗メゾン。優れたワインは自然からの贈り物であり、大切に守るべきものと捉え、これからも最高のシャンパーニュを造り続けていきます。そのために、大切にしているのがオーガニック栽培への移行と、テロワールへの敬意。

自然と共生しながらシャンパーニュを作ることはとても大変でありながら、やりがいであると使命感を持ったように語るジャスティン氏。こんなにも真摯にシャンパーニュ生産に取り組むその姿はキラキラしていました。「テルモン」を味わいながら、その想いをたくさん受け取った今回のランチ会。きっと、これからも「テルモン」の想いはずっと受け継がれていくのだと思います。

なお、「テルモン」では“100年後も雪国であるために”という理念を掲げ、世界でも類を見ない日本の多雪環境や雪国文化を次世代に受け継いでいく雪国観光圏の12軒の宿泊施設から成る団体『エコロッジジャパン in 雪国』と共に、環境保全に向けた取り組みをスタート!

エコロッジジャパンin 雪国 ×「テルモン」
エコロッジジャパンin 雪国 ×「テルモン」

この冬からエコロッジにてTELMONT各キュヴェのボトルを販売し、その料金の一部を、『エコロッジジャパン in 雪国』を通じて、水源地や森林、里山の保全を目的とする活動を支援する「雪国 環境保全基金」に寄付します。国境を越えて、100年後の未来に想いを馳せる新たな取り組みに期待ですね!

エコロッジジャパン in 雪国の詳細はこちら
https://ecolodge-jp.yukigunijapan.com/

TELMONT

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