こんにちは!シンガポールの大学で日本語を教えながら、論語塾を主宰しているケーシー加藤万奈です。「Voyage」にて「わたしの論語」というコラム連載をスタートすることになりました!コラムでは、おすすめの論語を少しずつご紹介していきます。
論語には「難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、根っこはとってもシンプル。ウェルビーイングな言葉の宝庫です。どうぞ、お気軽にお付き合いください。
【わたしの論語2】大丈夫、あなたは独りじゃない。必ず見てくれている人がいるよ!
今回ご紹介するのは、頑張るわたしたちに勇気をくれる言葉です。
里仁(りじん)4-25
子曰く、徳は孤ならず、必ず鄰りあり。
現代語訳は、以下です。
孔子先生は言われた。
まっとうに生きていたら、必ず孤独にはならない。友人や理解者が現れるよ。
孔子先生は言われた。
まっとうに生きていたら、必ず孤独にはならない。友人や理解者が現れるよ。
「一所懸命やっているのに、誰からも評価されない。誰も見てくれない。」
そんな風に思ってしまうこと、ありませんか?頑張っているからこそ、孤独を感じて辛くなってしまったり、自分のやっていることに自信がなくなってしまったりすることもあるかもしれません。
「誠実にやっていたら、きっと、理解し応援してくれる人が現れるよ」
うまくいかない現実を体験した孔子が、この言葉を残しています。だからこそ、うわべだけではなく、心からの励ましのような気がしてなりません。勇気を与えてくれる言葉で、大好きな章句の一つです。
実は、みなさんご存知の「有隣堂書店」はこの論語から名付けられました。
論語の言葉、いかがでしたか?
現代に生きるわたしたちの心にも響く言葉の数々を、これから少しずつご紹介していくので、楽しみにしていてくださいね!