映画の世界をより深く、そしてより感動的に体験できるイベントとして近年人気を集めているのがシネマ・コンサート。スクリーンに映し出される映画の映像に合わせてオーケストラが生演奏を行うことで、映画をライブ感覚で楽しめるだけではなく、映画音楽の魅力を存分に味わうことができます。
そんなシネマ・コンサートがあの大人気ミュージカル映画『LA LA LAND』の上映で開催!Voyage編集部・Kiwakoが、『LA LA LAND』の世界に浸りながら、シネマ・コンサートの魅力を体感してきました。
映画と生演奏が生み出す唯一無二の感動!シネマ・コンサートの魅力とは

出典:https://www.promax.co.jp/lalaland/
“大スクリーンでの映画全編上映×オーケストラの生演奏による音楽”を体験できるのが、シネマ・コンサート。映画そのものの素晴らしさはもちろん、美しい映画音楽をオーケストラの生演奏で聴けるのが魅力。新たな感動体験を呼ぶと、近年人気が高まっています。
映画と音楽の融合による圧倒的な臨場感
シネマ・コンサートの最大の魅力は、映画と生演奏の融合による臨場感。美しい映画の映像に合わせたオーケストラのライブ演奏によって、通常の映画鑑賞では味わえない没入感が生まれます。映画館のスピーカーとは異なり、楽器の生の音色が会場に響くのも魅力。より圧倒的な臨場感に感動すること間違いありません。
映画音楽の魅力を再発見できる
普段映画を観ていると、映像やストーリーを追ってしまい、音楽に集中することが少ないかもしれません。しかし、シネマ・コンサートでは音楽が主役とも言える存在になります。映画のシーンはもちろんですが、オーケストラ生演奏によって楽曲の美しさや迫力をじっくり堪能でき、改めて映画音楽の魅力を感じることができます。
ライブならではの感動体験
シネマ・コンサートは通常の映画上映とは異なり、演奏者が目の前で演奏しているライブイベントです。オーケストラの奏でる繊細な音やダイナミックな演奏をリアルタイムで楽しめるため、観客と演奏者が一体となる特別な空間が生まれます。映画の名シーンとともに、会場全体が感動に包まれる瞬間は、まさにシネマ・コンサートならではの醍醐味!
人気映画や名作映画を新たな形で楽しめる
シネマ・コンサートでは、アニメ映画やクラシック映画、さらにはハリウッドの大作など、さまざまな作品が取り上げられています。過去に観たことがある映画でも、生演奏を通じて新たな感動や発見を得ることができるのも魅力の一つです。
PROMAX主催のシネマ・コンサートでは、これまで『タイタニック』『スター・ウォーズ シリーズ』『ハリー・ポッター シリーズ』『美女と野獣』『ジュラシック・パーク』『ラブ・アクチュアリー』『銀河鉄道999』『ルパン三世 カリオストロの城』など、名だたる名作が上演されてきました。そして、2025年は『LA LA LAND』。日本でも2017年、18年、21年、24年と公演を重ねてきた人気作品で、美しい音楽が魅力のミュージカル作品だからこそ、シネマ・コンサートとの相性も抜群です!
コンサートホールや劇場ならではの特別な体験
シネマ・コンサートは映画館やコンサートホールや劇場で開催されることが多く、その環境の素晴らしさも◎。音響設備が整った会場での生演奏は、普段の映画館とはまた違った迫力と感動を与えてくれます。特別な空間で映画と音楽を同時に楽しむことで、より深く作品を堪能できるはず!
また、オーケストラコンサートにお出かけするというのも特別な体験ではないでしょうか。堅苦しさを感じる必要はないですが、ただ映画を観に行くときよりも少しドレスアップして、特別な時間を過ごしに行くという楽しみ方ができるのが、シネマ・コンサートの魅力の一つです。
2025年の上映は『LA LA LAND』!夢を追いかける世代に響く美しくも切ないミュージカル映画

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PROMAX主催のシネマ・コンサート2025で上演される映画は『LA LA LAND』。2017年に日本公開ということもあり、観たことがある方も多いかもしれません。ここでは、簡単に『LA LA LAND』の概要とその魅力をご紹介します。
『LA LA LAND』基本情報

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2016年にアメリカ、日本では2017年に公開された『LA LA LAND』。デイミアン・チャゼル監督・脚本による甘く切ないラブストーリーと、ひたむきに夢を追いかける挑戦する姿勢に多くの方が共感した、とても美しいミュージカル映画です。
主演はエマ・ストーンとライアン・ゴズリング。売れない女優とジャズピアニストの恋物語が描かれます。現代のロサンゼルスを舞台にしつつ、作品全体にハリウッド黄金期ミュージカルへの愛とオマージュが込められている点も特徴。タイトルの『LA LA LAND』はロサンゼルスの愛称であると同時に、「現実離れした夢見心地の状態」を意味しており、その名の通り夢のような世界観を持つ作品。アカデミー賞®6部門、ゴールデングローブ賞®7部門、グラミー賞®2部門など数々の賞を総なめにした、非常に高い評価を受けた映画です。
ロサンゼルスという街そのものが一つの登場人物と言っても過言ではない本作は、撮影にもロサンゼルス各地の実在スポットが数多く使われています。「グリフィス天文台」をはじめ、実際に足を運べるスポットも多いです。『LA LA LAND』ロケ地巡りを目的にLA旅行なんていうのも素敵な体験になりそう!
『LA LA LAND』ストーリーの概要(ネタバレ最小限)

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夢を追う人々が集まる街、ロサンゼルス。女優志望のミア(エマ・ストーン)は映画スタジオ内のカフェでバリスタをしながらオーディションを受け続けていますが、なかなか女優としてのキャリアは花開きません。一方、ジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)は、自分のジャズクラブを開いて思う存分本格ジャズを演奏するという夢を抱きながら、場末のバーで日々演奏をしています。
ある日偶然出会った二人は反発し合いながらも次第に惹かれ合い、恋に落ちていきます。お互いの才能と夢を理解し、応援し合うミアとセブ。しかし、セブが生活のために加入した自分のやりたい音楽とは方向性の違うバンドが成功を収めたことをきっかけに、二人の関係に少しずつ影が…。
夢と恋の狭間で揺れる2人の選択がどんな結末を迎えるのか。__その結末は、ぜひ実際に映画で観てもらいたい。甘く、そして切ないラブストーリーでありながら、夢を追いかけ、決してあきらめない姿に勇気をもらえる作品でもあります。
『LA LA LAND』のテーマとメッセージ

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『LA LA LAND』はラブストーリーを主体に話が進みますが、作品の根底にあるテーマは、「夢を追いかけること」。チャゼル監督自身も「究極のテーマは夢を追いかけるということだよ。星に向かって手を伸ばし続けるのはそれ自体が美しいことなんだ」と語っており、夢を追う尊さを作品に込めたそうです。
ミアとセバスチャンが互いの夢を支え合い、ときに現実との折り合いに悩む姿は、現代を生きる多くの女性にとって共感できるのでは?夢を追い続ければ必ずしも全てが叶うわけではありませんが、それでも挑戦し続けることの美しさと、夢を追う過程で得る成長や絆。『LA LA LAND』では、そんな夢を追う尊さを甘くほろ苦いラブストーリーを通じて描いています。
また、恋愛とキャリアの両立という点も大きなテーマ。ミアは女優として成功するという夢と恋の間で揺れ動き、セブもまた自分の信じる音楽と現実的な成功との間で葛藤します。2人が辿る選択には、夢を追う中で誰もが直面しうる「大切な人との関係」と「自分の夢」とのバランスが投影されているのではないでしょうか。
夢と愛の両立に悩む描写はとてもリアル!夢に向かって努力する情熱、そして人生の岐路での決断。夢に向かって頑張り続ける人へのエールが込められている作品とも言えます。
甘く切なく、美しい!『LA LA LAND』をオーケストラ生演奏で堪能できたシネマ・コンサート

甘くほろ苦いラブストーリーでありながら、夢に向かって諦めない姿と、夢を追い求めた結末に誰もが切なさを感じる唯一無二のミュージカル映画『LA LA LAND』をオーケストラ生演奏で贅沢に堪能!そんな『LA LA LAND』のシネマ・コンサート大阪公演にお伺いしました。
場所は、中之島フェスティバスホール。1958年に誕生と長い歴史があり、芸術性の高い演奏会や国際的な音楽祭などが開催されてきた由緒正しいコンサートホールです。2013年春に生まれ変わり、エントランスホワイエへと続く、赤じゅうたんが敷き詰められた大階段は圧巻。

約2,700人収容のスケールですが、今回の『LA LA LAND』シネマ・コンサートでは3階席までほぼ満席という大盛況でした。
ステージには、映画を映し出す大きなスクリーンとオーケストラ。

演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団です。チューニングが始まり、演奏への期待感が高まります。指揮者の栗田博文さんが入場し、まずはオープニング曲の『OVERTURE』の演奏からスタート。そして、実際に映画の上映が始まります。
『LA LA LAND』は作品内で流れる音楽がどれも魅力的、かつキャッチー!とくに、オープニングの『Another Day of Sun』は、ロサンゼルスの高速道路で100人もの人々が踊り、明るく前向きな歌詞にいきなり心を掴まれますよね。
そんな大好きな曲をオーケストラの生演奏で聴けるとあり、冒頭からシネマ・コンサートの魅力に一気に引き込まれてしまいました。
効果音やセリフは映画から流れますが、音楽は全て本当に生演奏。『LA LA LAND』ではセバスチャンがピアノを弾くシーンが多くありますが、もちろんそのピアノもオーケストラでピアニストの方が演奏しています。
その他、ミアとセブが道路でダンスしながら踊る曲『A Lovely Night』など名曲が多く、生演奏に耳を傾けながら映画にも没入し、唯一無二の体験に上映の2時間40分(休憩20分込み)はあっという間。
『LA LA LAND』は公開当初から大好きな映画でしたが、映画の素晴らしさだけではなく、音楽の素晴らしさに改めて気づきました。原稿を書いている今も、『LA LA LAND』のオリジナルサウンドトラックを聴きながら、またその世界観に浸っています。そして、その音楽の素晴らしさを気づかせてくれたのが、迫力と臨場感あふれる東京フィルハーモニー交響楽団の生演奏。

映画×オーケストラが奏でる唯一無二の感動体験。今回の『LA LA LAND』シネマ・コンサートでその魅力に取り憑かれてしまいました!違う映画でもぜひ体験してみたい。そう思わせてくれた『LA LA LAND』シネマ・コンサート。2026年はどんな作品が上映されるのでしょうか?とても楽しみですね!
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取材協力:PROMAX