タイ・バンコクにどのような印象をお持ちでしょうか? 寺院めぐりやグルメなどの印象が強いかもしれません。 しかし実は、世界屈指の宝石流通のハブとして、国際的なバイヤーたちが日々集う“ジュエリーの交差点”としての一面も持つ都市なのです。
世界屈指の宝石流通のハブ”バンコク”で、日本語OKの宝石イベントが開催
ただ、その中心地であるシーロム地区は日本人居住エリアからやや離れ、活気づくのは午後から。また、専門的な知識がなければ「どこで何を見ればよいのか分からない」と戸惑ってしまう方も少なくありません。
そんな中、「Voyage」リーダーズのMasayoさんが、これまで培ってきた宝石の知識や経験を活かし、「もっと気軽に、バンコクならではの宝石の世界を楽しんでほしい」という想いから、宝石やローカル事情に詳しい在住メンバーと結成した心強いチームとともに、ジュエリーイベントを開催。2時間半で168名が来場した、大盛況のイベントの様子をレポートしていただきました。

会場はプロンポンの最新ホテル「TRIBE Living Bangkok Sukhumvit 39」
会場に選んだのは、日本人が多く住む「プロンポン」エリア。バンコク在住者にも、旅行者にも便利なエリアです。
2024年に誕生したホテル「TRIBE Living Bangkok Sukhumvit 39(トライブ リビング バンコク スクンビット39)」の最上階に位置するレストラン「TACO HACHI」は、広々としたスペースと大きな窓から望める開放的な眺望が魅力です。


元・在住者としての視点を活かし、バンコク特有の渋滞事情やお子さまの送迎リズムを考慮して、開催時間を午前中に設定。また、バンコクの宝石の仕入れ拠点は、通常昼前から本格的に活気づくため、朝の時間帯に宝石を選べるという点も、来場者にとって大きなメリットとなったはず。
さらに、当日は、より快適にお過ごしいただけるよう、コーヒー・紅茶・カフェラテなどのドリンクサービスに加え、ホテルのアフタヌーンティーの試食も特別にご用意。

ホテル側とも綿密に打ち合わせを重ね、必要な備品の貸し出しや特別なオペレーションにも柔軟に対応していただいたことで、理想的なイベントを実現できました。

さて、今回のイベントで最大の目玉となったのが、ジュエリートレードセンター(JTC)にブースを構えるビジネスパートナーによる裸石(通称ルース)の販売です。

私自身も個人的に多数のルースをこちらの業者から購入しており、その魅力は”豊富な石の種類”と”良心的な価格”にあります。 特に信頼できるのは、相場から大きくかけ離れた価格設定をしない点。むしろ「本当にこの価格でいいの?」と思うほど、驚くような価格で提供されていることも多く、安心して日本人の方々にご紹介できると確信しています。

今回のイベントでも、特別な手数料等は一切発生せず、JTCと同じ価格でのご案内を実現しました。
当日並んだルースは、クンツァイト、アメトリン、モルガナイト、アクアマリン、ガーネット、ペリドット、エメラルドなど、目にも華やかなラインナップ。どれもジュエリーの主役になり得る、美しい天然石ばかりでした。

人気スキンケアブランド「amt skincare」が出店
他にも魅力的なブランドが並びました。まずは、スキンケアアイテムをご紹介。
日本で2,000以上の化粧品開発に携わった元研究者・Amata氏によるブランド「amt skincare」。敏感肌の私は、海外製の化粧品だと刺激が強く感じることが多く、スキンケア選びには苦労していました。そんな中、この化粧品に出会った時の安心感と感動は今でも忘れられません。


タイのスピリットと現代ジュエリーの融合「mercadinho」
続いて、多くの来場者を魅了していたのが横浜に店舗を持つ「mercadinho」。タイ伝統のお守りとして知られる「プラクルアン」の手彫り装飾を取り入れ、アンティークテイストのデザインに仕上げるなど、唯一無二の世界観を展開するジュエリーブランドです。
オーナーのKazukoさんとは、共通してタイに住んだ経験があることがご縁となり、今回の出展につながりました。 職人による一点物の彫刻ジュエリーはまさにアートピース。オーダーすると、宝石鑑別のディプロマを持つKazukoさんと一緒に、JTCで一緒に石を選んでいただける特典もあるそうです。

現地ジュエリー工房との“お仕立て会”も開催
これまで複数回開催し、好評を頂いているローカル工房での“ジュエリーお仕立て会”も、今回のイベント内で特別に開催。
いつもは、工房まで足を運ぶのですが、今回はローカルの加工工場からスタッフを招き、イベント会場内でオーダーできる環境を整えました。
ローカル工房の魅力は、なんといってもその価格帯。金相場の高騰が続く中でも、日本人経営の工房に比べてリーズナブルな価格で提供していただけるのが魅力です。とはいえ、タイ人特有の気質や修正のタイミングなど、ローカルならではの特徴を理解することが、満足度の高い仕上がりにつながるポイント。
私たちのチームは、その豊富な経験を基に、独自のオーダーシートを用意。コミュニケーションのズレを防ぎ、スムーズなオーダー体験を提供することができました。


「La Bangpore(ラ・バンポール)」ブランド初のお披露目も
私自身が手がけるジュエリーブランド「La Bangpore(ラ・バンポール)」も初のお披露目となりました。
これまでオンライン販売のみだった同ブランドを、公の場で実際に手に取っていただくのは今回が初めての試み。 主催者という立場もあり出展時間は限られていましたが、第1部・第2部の参加者に向けて、直接ご紹介させていただきました。

次回開催に向けて──寄せられた声と広がる関心
イベント終了後には、参加者同士で交流を深められるよう、同ホテルにある、イベント開催とは別のレストラン「Table」にてランチ会をアレンジしました。

「実際にルースを手に取って見られて楽しかった」「時間が許せば、もっと見たいと思った」「同じ趣味の仲間が増えて嬉しかった」など、貴重な生の声を多数いただくことができました。
さらに、イベント後にSNSや口コミを通じてこの取り組みを知った、国内外のジュエリー関係者からも「ぜひ次回は参加したい」といった反響が寄せられ、私たちにとって大きな励みとなっています。
今後も、より多くの方に楽しい体験をご提供できるよう、継続的な開催を目指してまいります。次回の開催やコラボレーションについてのご興味・ご相談がございましたら、ぜひインスタグラムのDMでお気軽にご連絡ください。お待ちしております。
