こんにちは!シンガポールの大学で日本語を教えながら、論語塾を主宰しているケーシー加藤万奈です。「Voyage」にて「わたしの論語」というコラム連載をスタートすることになりました!コラムでは、おすすめの論語を少しずつご紹介していきます。
論語には「難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、根っこはとってもシンプル。ウェルビーイングな言葉の宝庫です。どうぞ、お気軽にお付き合いください。
【わたしの論語3】「知る・好む・楽しむ」やっぱり“楽しい”は最強!
今回ご紹介するのは、楽しむことの大切さを教えてくれる言葉です。
雍也(ようや)6-20
子日く、之れを知る者は之れを好む者に如かず。
之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず。
現代語訳は、以下です。
孔子先生は言われた。
知っているだけの人は、それを好きな人にはかなわない。
さらに、それを楽しんでいる人には、好きになっただけの人はかなわないのだ。
孔子先生は言われた。
知っているだけの人は、それを好きな人にはかなわない。
さらに、それを楽しんでいる人には、好きになっただけの人はかなわないのだ。
みなさん、何かに興味を持ったとき、まずは何をしますか?
検索したり人に聞いたりして、下調べから始める人もいると思いますし、いきなり実践しちゃうこともあるかもしれません。
外野から眺めて知識だけを集めるよりも、好きだという気持ちが大切だよ。さらに楽しんで夢中になれたら、敵うものはないよ。
今回の論語は「好きこそ物の上手なれで、どんどんはまっていき、さらにその上の楽しむ境地までいけたら最強!」という内容です。
大谷翔平さんも「野球少年に1つ大切なことを教えるとしたら」というインタビューで、「純粋に楽しむこと。どんどんのめり込んでいく上では大事かなと思います。」と答えていました。
みなさんの好きなこと、楽しんでやれていることは、なんですか?
年齢を重ねても、夢中になることを恐れず、何事も楽しんで取り組めたら良いですね。さらには、自分自身のこともよく知り、できれば好きな部分を増やしたり伸ばしたりして、楽しみながら、成熟した人生にしていきたいものですね。
「知る・好む・楽しむ」のスリーステップ。2,500年前に、孔子がその真理を説いていました。
論語の言葉、いかがでしたか?
現代に生きるわたしたちの心にも響く言葉の数々を、これから少しずつご紹介していくので、楽しみにしていてくださいね!