【わたしの論語5】「温故知新」過去に学び、素晴らしい新年を過ごそう!

わたしの論語5

新年、明けましておめでとうございます。シンガポールの大学で日本語を教えながら、論語塾を主宰しているケーシー加藤万奈です。この「わたしの論語」というコラムでは、おすすめの論語を少しずつご紹介していきます。

論語には「難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、根っこはとってもシンプル。ウェルビーイングな言葉の宝庫です。どうぞ、お気軽にお付き合いください。

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Casey 加藤万奈 日本語講師・シンガポール論語塾主宰
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【わたしの論語5】過去に学び、素晴らしい新年を過ごそう!

2025年が始まりましたね。新しい年、みなさんは何か目標を立てましたか?本年第1弾の「わたしの論語」では、みなさまご存知の「温故知新」。“新”という漢字の入った一節をご紹介します。

為政 2-11

子曰しのたまわく、ふるきをたずねてあたらしきをる、もっし。

ひとしらずして慍らず、亦た君子ならずや。

現代語訳は、以下です。

第二篇 為政篇

孔子は言われた。

昔の書物や過去の出来事に学び、そこから現代に応用できるものを知り、新しい考え方や取り組み方を見つけられるような人こそ、良い先生になることができる。

新年だけでなく、“新商品”や“新しいお店”と聞くと、なんだかワクワクしますよね。新しくキラキラしたものに心惹かれることは、とても自然なことだと思います。

同時に、古いもの、昔からあるものを知ることも、とても大切なことです。当たり前のことですが、今までがあるからこそ、新しいものが生まれます。頑張ってきた去年までの自分があってこその今年。そして、それが来年に繋がります。

論語のような古典を読むことや、今までやってきたことを愛おしむことも、新年だからこそ忘れずにいたいと思います。

みなさまにとって、健やかで明るい一年となりますように。

わたしの論語5

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この記事を書いた人

Mana Kato Caseyのアバター Mana Kato Casey 日本語講師・シンガポール論語塾主宰

大学卒業後、アナウンサーとして活動し、結婚して渡仏。
アイルランド人の夫と、フランス・イギリス・香港・シンガポールと移住し、海外歴は17年に及ぶ。2020年7月には、香港で活躍する日本出身の7名をインタビューした著書「我的香港小旅行 My little journey in H.K.」(中和出版)が発売された。

現在は、大学で日本語を教える傍ら、ZUMBA・ヨガのインストラクターとしても活動。また、2人の男児の子育てを通してWell-beingをより強く意識するようになり、20代より親しんだ論語を読む会“シンガポール論語塾”を主宰している。

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