中国随一の磁器の名産地「景徳鎮(けいとくちん)」をご存知ですか? 「景徳鎮」は、宋代から皇帝のための官窯が置かれ、白磁の美しさ、青花の繊細な線描き、高度な焼成技術で世界に影響を与えてきた場所です。
そんな景徳鎮の器を使った絵付け体験が、ミシュラン一つ星の四川料理レストラン「飄香(ピャオシャン)」でできると聞き、さっそく「Voyage Leaders」の安田光絵さんが予約し、参加してきました。器選びから絵付けまで、その工程をレポートします。

陶磁器の絵付け体験は、器選びからスタート
最初の工程は、絵付けをする器選びから。サイズや形、下絵のデザインはそれぞれ微妙に異なり、完成後にどんな場面で使うかを想像しながら選びます。下絵が入っているため、絵に自信がなくても問題ないとのことで安心です。

初心者の私は、手軽にできる、絵柄少なめの小皿にしました。下絵を描いたのは、景徳鎮陶器の名作家、陳琦先生。なんと、先生がレッスンのために上海から、その都度来日して教えてくださいます。なんて贅沢。

お花の部分に下地を塗る
次に行うのが下地塗り。染料と油を用い、器の表面を整えていきます。この工程によって、その後に重ねる色の発色や定着が大きく変わるため、丁寧さが求められるポイント。緊張しながら進めていきました…。

下地を乾かしたら、筆を使い、粉末顔料で色をのせていきます。
下絵の線がガイドになるため、”どこに色を置くか”ということが明確。「塗り絵感覚でできるので、楽しい!」と感じました。分からない部分は、先生がひとりひとり丁寧に説明してくださいます。


美味しい中国茶をいただきながらレッスン
レッスン中は、お店のスタッフの方が中国茶を淹れてくださるのも嬉しいですね。この日はジャスミン茶。華やかな香りに癒されます。

色を置いたあとは、ぼかしの工程へ
専用の油を使い、色の境界をやわらかくなじませていきます。多少のにじみやムラも、手仕事ならではの味わいとして残るので、あまり神経質にならなくても大丈夫。

最初は、不安もありましたが、大雑把な私でも良い感じに出来上がりました。自分で絵づけした豆皿はひときわ愛おしいものですね。

裏に名前を書き、終了。このあと、先生が器を上海に持ち帰り、工房で焼成。高温で焼くことで色が定着し、日常使いできる器になります。完成品は約1~2か月後、お店に取りに行くか、着払いで送っていただき受け取る流れです。

終了後は、オーナーシェフによる一口点心も用意されています。

今回いただいたのは、「アヒルの塩卵餡のかぼちゃ餅」。やわらかなお餅を口に入れると、中からあまじょっぱいかぼちゃ餡がとろけて、幸せいっぱいに。

”食”と”工芸”を同じ場所で体験することで、陶磁器が本来持つ“使うための美しさ”を、より実感できる時間でした。
落ち着いた雰囲気の中で、陶芸教室ほど構えず、それでいて完成度の高い器が手に入る絵付け体験。ご興味のある方は、ぜひ以下のサイトからお申込みください。

