東京の職人技とデザインの融合|展示会「BAG MAKERS TOKYO ‘26 EXHIBITION」メディア発表会レポート

「東日本バッグ工業組合(理事長:秋元直紀氏)」は、2026年1月30日(金)より、「銀座 蔦屋書店 イベントスペース(GINZA SIX 6F)」にて、「BAG MAKERS TOKYO ‘26 EXHIBITION」メディア発表会を開催しました。

BAG MAKERS TOKYOイベント概要
Contents

失われゆく東京の”袋物文化”を、デジタルとデザインの力で次世代へ

BAG MAKERS TOKYO

「BAG MAKERS TOKYO」とは、東京都を中心に東日本エリア120社(令和7年10月現在)の袋物製造事業者が加盟する団体であり、2021年度より東京都中小企業団体中央会の支援を得て、伝統ある東京のものづくりの一角を為す業界全体の活性化に取り組んでいます。

江戸時代から続く、東京の袋物産業。その技術力は世界に誇るべきものでありながら、近年は市場規模の縮小と後継者不足により、450社→120社と、事業者数は最盛期の約4分の1にまで減少しているそう。

”製品力はあるが、売る力が弱い”──この構造的な課題に対し、当組合は2021年に産地ブランド「BAG MAKERS TOKYO(BMT)」を立ち上げ、製品認証制度の構築やトレーサビリティシステムの導入など、段階的にブランド基盤を整備。

本発表会では、デザインオフィス「nendo(代表:佐藤オオキ氏、共同設立者:伊藤明裕氏)」との協業による新たな可能性の発信や、ブランド紹介や新製品発表に加え、特別トークセッションを通じて、伝統産業のこれからのあり方を提示しました。

会場には、認証を受けた加盟企業各社のオリジナル製品も多数展示され、来場者は業界の技術力と感性を体感。工業組合の意義やものづくりへの想いを五感で伝える展示会となりました。

製品開発の舞台裏が語られた、3名のトークセッション

登壇者3名

トークセッションでは、”伝統と革新の融合 ― 東京のクラフトマンシップとファッション”をテーマに、 伊藤氏、秋元理事長、山縣事務局長が登壇。東京の袋物産業が培ってきた技術力と、業界が直面する課題を踏まえながら、「BAG MAKERS TOKYO」立ち上げの背景や、産地ブランドとしての価値をどのように伝えていくかについて活発な意見が交わされました。

「東日本バッグ工業組合」事務局長の山縣幸典は、職人の高い技術力がありながらも事業継続が難しくなっている現状に触れ、「ブランドという”器”を作って各社の職人の皆さんの強みを技術の”引出し”にすることができれば、ものすごい集合体ができるのではと思ったのがきっかけでした。そこで世界レベルで情報発信力のある『nendo』さんと協業することになりました」とコメント。

「nendo」マネージングディレクターの伊藤明裕氏は「表層的なデザイン制作では意味がないと考え、制作以前に『どうあるべきか』を徹底的に議論しました」とのこと。デザインの視点から見た職人技の魅力や、今回のプロジェクトに込めた想いが共有されました。

“裏と表が曖昧なバッグ”をテーマにしたコラボ製品「MAQL」(マクル)が新発売

展示会の様子

「nendo」は、佐藤オオキ氏と伊藤明裕氏により2002年に設立されたデザインスタジオ。東京2020オリンピック聖火台のデザインや、2025大阪・関西万博日本館の総合プロデュースを手がけるなど、日本を代表するプロジェクトを多数担当。「ルイ・ヴィトン」、「エルメス」、「トッズ」といったラグジュアリーブランドとのコラボレーション実績も豊富で、その作品は世界の主要美術館に収蔵されています。

今回のコラボレーションでは、東京の複数の職人企業の技術を結集し、バッグの概念を超えた全く新しいプロダクトを開発。”東京らしさ”と”現代性”を両立させた、話題性と完成度を兼ね備えた製品が誕生します。 

製品開発にあたっては、「BAG MAKERS TOKYO」が強みとする”見えない部分にまで丁寧にこだわるものづくり”を最大限に活かしながら、裏と表の構造やディテールをあえて際立たせたシンプルなデザインを追求。

東京の複数の職人企業の技術を結集し、バッグの概念を超えた全く新しいプロダクト

今回のバッグのコンセプトは、なんと「裏と表が曖昧なバッグ」。見た目がシンプルであるがゆえに、そのコンセプトを実現するためには職人の高度な技術が不可欠であり、細部に至るまでこだわり抜いて仕上げられています。

側面の滑らかな曲面を表現するために、生地の際をギザギザに加工し手縫いで仕上げることで独特のフォルムを実現。また、革を裏返した際にロゴが反転する仕様とすることで、“裏”の存在を印象づける工夫も施されています。こうした伝統技術と現代的なデザインの融合により、新たなバッグのあり方が提示されました。

■MAQLハンドバッグ ¥198,000円(税込)
■MAQLチャーム ¥66,000(税込)

発表会のトークショーで「東日本バッグ工業組合」理事長の秋元直紀は、最後に、「職人の高い技術が詰まったバッグなので、ぜひ見て、触れて、感じて帰っていただきたいです」と締めくくりを。それぞれの立場から産地としての今後の展望や、本取り組みが業界にもたらす意義が語られました。

リアルとデジタルを融合した展示会「BAG MAKERS TOKYO ‘26 EXHIBITION」

今回の展示では、すべての認証製品に固有の認証番号を付与。来場者がQRコードをスキャンすると、製造企業の情報、使用素材、製作工程、職人のコメントなどをWebで閲覧できる仕組みを構築しました。

さらに、認証製品には1年間の無償修理保証を付帯。「誰が、どこで、どのように作ったか」を可視化することで、消費者の信頼を獲得し、安心して長く使える製品価値を提供します。

”製品の透明性”が価値になる時代だからこそ、トレーサビリティで伝える職人の想いを体感するためにも、「nendo」×東京の匠が紡ぐ、新時代のクラフトマンシップに注目してみてはいかがでしょうか?

「BAG MAKERS TOKYO」について

東日本バッグ工業組合が2021年に立ち上げた東京の袋物産業の産地ブランドです。世界に誇る技術力を持ちながら市場縮小と後継者不足に直面する東京のバッグづくりを次世代へ継承するため、製品認証制度やトレーサビリティシステムを導入し、「製品力はあるが、売る力が弱い」という構造的課題の解決に取り組んでいます。認証製品には固有の認証番号とQRコードが付与され、製造背景や職人の想いを消費者に直接届けることで、東京の職人技の価値を可視化しています。

公式サイト: https://www.bagmakers.tokyo/
コンセプトムービー: https://youtu.be/MVbMmL-fWXM?si=sq4dsBjV2Wd9YfWX

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