2026年は開業125周年！ 2025年夏に改装済み「モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート＆スパ」の「タワーウィング」で過ごす1泊2日【宿泊記】

ハワイ・ホノルルのワイキキビーチ沿いに佇む、白亜の邸宅さながらのリゾートホテル「モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート＆スパ ワイキキ ビーチ（Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa, Waikiki Beach）※以下、モアナ サーフライダー」。

1901年の創業以来、ヴィクトリア調の優雅な佇まいと繊細なホスピタリティで、“ワイキキのファーストレディ”として世界中の旅人を魅了してきたホテルです。

現在は2026年の”開業125周年”に向け、大規模なリニューアルを進行中。2025年7月には、すでにロビーとタワーウィング客室も改装を終え、伝統を受け継ぎながらも現代的な洗練を感じる空間へと生まれ変わりました。

編集部員Yは、今回リニューアル直後であるタワーウィングの客室に宿泊。歴史とモダンが響き合う「モアナ サーフライダー」をレポートします。

伝統と光が調和する、モダンで優雅な新装ロビー

「モアナ サーフライダー」を訪れ、まず驚かされるのが、7月にリニューアルを終えたロビーの美しさ。ヴィクトリア様式の建築美を残しながら、曲線を描くソファやシャンデリアが印象的なモダンインテリアへと刷新。淡い光が差し込む空間は、まるで美術館のような静謐さを感じさせます。

また、ロビー中央にはハワイの自然を象徴するバニヤンツリーをモチーフにしたローカルアーティスト、クリスティン・レイノ（Lola Pilar Hawaii）によるアートが飾られ、木々の葉を模した立体的な照明とともに、自然との共鳴が美しく表現されています。

木製フローリングや特注家具も丁寧に修復され、チェックインカウンターはよりパーソナルで上品な空間に。ヴィンテージ・ピアノバー「ヴィンテージ1901」も改装後にテーブル席が増えたことで、夜はゆったりとカクテルを楽しむ時間を過ごせます。

「時を超えて受け継がれる気品を礎に、建築の細部を際立たせました」
― 「モアナ サーフライダー」総支配人 トーマス・フォティ氏の言葉より抜粋

長い歴史を大切にしながら、新しい時代のゲストを迎える準備が整ったロビー。まさに“ワイキキの心”を体現した空間といえるでしょう。

穏やかな海の色を映す、心地よいタワーウィングの客室

今回滞在したのは、リニューアルされたばかりの「タワーウィング オーシャンビュー」の客室。キングベッドまたは新たに加わったクイーンベッド 2 台のルームタイプが用意され、多様な利用ニーズに寄り添います。

室内に足を踏み入れると、やわらかなベージュトーンとメタリックのアクセントが美しく調和し、ワイキキの海と空がゆるやかに溶け込むような穏やかな空気が流れています。

家具はすべて新調され、しなやかにカーブされたソファや機能的なワークスペースなど、機能性と心地よさが追求された設計に！ コーヒーメーカーやミニ冷蔵庫を備えたリフレッシュメントステーションも便利で、長期滞在やリモートワークにも心地よい環境が整っています。

ラナイ（バルコニー）には新たにレジデンシャルスタイルの家具が設えられ、朝はコーヒーを片手に、夜はワインを傾けながら、ワイキキビーチの絶景を独り占めできます。

眼下に臨むプールエリアも、青く澄んだ海や空に調和し、美しい景色として完成している印象！

パウダールームも明るい空間に進化。シャワーはオーバーヘッドシャワーとハンディシャワーの両方が備わっています。

「ザ・ベランダ」で味わう、海辺のアフタヌーンティーと朝の光

宿泊時にぜひ体験していただきたいのが、モアナを代表するレストラン「ザ・ベランダ」。波音をBGMに、海を間近に感じながらアフタヌーンティーや朝食をいただくことは、このホテルならではの特別な時間です。

今回、3種用意されているアフタヌーンティーセットの中で、最上級の「ロイヤル・ハワイアン・ティー・セット（137USD）」をいただきました。三段スタンドには、プティフール、スコーン、トロピカルフルーツのタルトなど、ハワイらしい彩りのスイーツが並びます。フィンガーサンドイッチなど、セイボリーも充実しているのが嬉しいです。

ドリンクは、香り高いハワイアンティーやスパークリングワインから選択可能。ティーのうち１種類はアロハギフトとして持ち帰りできます。

海や中庭のバニヤンツリーを眺めながら、最高に優雅な時間を過ごせました。

翌朝の朝食も、同じく「ザ・ベランダ」でいただきました。定評のあるエッグベネディクトや、地元のフルーツ、100％コナコーヒーが並び、朝の光とともに、心まで満たされる朝食を堪能できます。

125周年へ ー 新たな伝統を紡ぐ「モアナ サーフライダー」のこれから

ロビーとタワーウィングの改装完了により、「モアナ サーフライダー」のリニューアルプロジェクトは大きな節目を迎えました。この後、2025年秋には「バニヤンウィング」、冬には「ダイヤモンドウィング」が順次オープン予定。そして2026年3月、125周年という記念すべき節目を迎えます。

「モアナ サーフライダー」は、単なる老舗ホテルではなく、上質でありながら温かみのあるホスピタリティにあふれた、ハワイの伝統・文化・美意識を現代へとつなぐ存在。125年もの間、世界中に人々に愛されてきた歴史とモダンが交差するホテルに滞在して、ゆるやかな時間の流れを感じてみてはいかがでしょうか？

取材協力：Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa, Waikiki Beach