【わたしの論語1】学びは喜び。友人と刺激し合い、自分軸で生きよう! / Casey 加藤万奈

わたしの論語1

こんにちは!シンガポールの大学で日本語を教えながら、論語塾を主宰しているケーシー加藤万奈です。

これから、「Voyage」にて「わたしの論語」というコラム連載をスタートすることになりました!コラムでは、おすすめの論語を少しずつご紹介していきます。

論語には「難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、根っこはとってもシンプル。ウェルビーイングな言葉の宝庫です。どうぞ、お気軽にお付き合いください。

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Casey 加藤万奈 日本語講師・シンガポール論語塾主宰
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そもそも論語とは?

論語は、孔子が亡くなったあと、主に、弟子たちが記憶したり、記録したりしていた言葉がまとめられたものです。およそ500の短文から成っていて、20篇に分類されています。それぞれの篇には名前が付いていて、第一篇は学而篇といいます。

論語20篇
  • 学而第一
  • 為政第二 
  • 八佾第三
  • 里仁第四
  • 公冶長第五
  • 雍也第六
  • 迷而第七
  • 泰伯第八
  • 子罕第九 
  • 郷党第十
  • 先進第十一
  • 顔淵第十二
  • 子路第十三 
  • 憲問第十四
  • 衛霊公第十五
  • 季氏第十六
  • 陽貨第十七
  • 微子第十八
  • 子張第十九
  • 尭日第二十
論語20篇
  • 学而第一
  • 為政第二 
  • 八佾第三
  • 里仁第四
  • 公冶長第五
  • 雍也第六
  • 迷而第七
  • 泰伯第八
  • 子罕第九 
  • 郷党第十
  • 先進第十一
  • 顔淵第十二
  • 子路第十三 
  • 憲問第十四
  • 衛霊公第十五
  • 季氏第十六
  • 陽貨第十七
  • 微子第十八
  • 子張第十九
  • 尭日第二十

【わたしの論語1】友人と学びを共有し、刺激し合おう。そして自分軸で生きよう!

今回ご紹介するのは、論語を開くとまず目に飛び込んでくる、第一篇 学而篇の冒頭の言葉。論語のエッセンスがギューッと詰まった章句です。

第一篇 学而篇 冒頭の言葉

学而(がくじ)1-1

子曰しのたまわく、まなんでときれをならう、よろこばしからずや。

朋有ともあ遠方えんぽうたる、たのしからずや。   

人知ひとしらずしていからず、君子くんしならずや。

ひとしらずして慍らず、亦た君子ならずや。

現代語訳は、以下です。

第一篇 学而篇:冒頭の言葉

孔子先生は言われた。

学んだことをもう一度おさらいして「自分のものになった!」と感じられたら、本当に嬉しい。

学ぶ喜びを分かち合える友がいて、訪ねて来てくれる。こんなに楽しいことはない。

そういう仲間さえいれば、世間から評価されなくても、怒ったり落ち込んだりする必要はない。立派だ。

第一篇 学而篇:冒頭の言葉

孔子先生は言われた。

学んだことをもう一度おさらいして「自分のものになった!」と感じられたら、本当に嬉しい。

学ぶ喜びを分かち合える友がいて、訪ねて来てくれる。こんなに楽しいことはない。

そういう仲間さえいれば、世間から評価されなくても、怒ったり落ち込んだりする必要はない。立派だ。

仕事でも勉強でもスポーツや趣味でも、頑張っていると「コツをつかんだ!」と思える瞬間が訪れます。“学習”という言葉は、論語の「学びて時に之れを習う」から生まれました。

そんな楽しかった出来事を友達に話したら、話がはずみ、一緒に喜んでくれた

みなさんにも、そんな経験、ありませんか? 1人で黙々とやっているだけでは、挫けそうになったり、サボりたくなることもあるかもしれません。励まし合える友の存在は大きいですよね

そして、最後の一文。

わたしたちは、自分がどう感じるかよりも、他人からどう思われるかを気にしがちです。周りに認められないのは、切ないし、やり切れない…。実は、孔子自身も、自分のことをなかなか天下に認めてもらえず、流浪の旅に出た人なんです。そんな孔子が「気にしないでいられたら立派だよ」と言っています。2,500年前の言葉が、今なお心に響きます。わたしたちも、他人軸ではなく、自分軸で生きられたら、素敵ですね

わたしたちは、自分がどう感じるかよりも、他人からどう思われるかを気にしがちです。周りに認められないのは、切ないし、やり切れない…。

実は、孔子自身も、自分のことをなかなか天下に認めてもらえず、流浪の旅に出た人なんです。そんな孔子が「気にしないでいられたら立派だよ」と言っています。2,500年前の言葉が、今なお心に響きます。わたしたちも、他人軸ではなく、自分軸で生きられたら、素敵ですね

論語の言葉、いかがでしたか?
現代に生きる私たちの心にも響く言葉の数々をこれから少しずつご紹介していくので、楽しみにしていてくださいね!

わたしの論語1

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この記事を書いた人

Mana Kato Caseyのアバター Mana Kato Casey 日本語講師・シンガポール論語塾主宰

大学卒業後、アナウンサーとして活動し、結婚して渡仏。
アイルランド人の夫と、フランス・イギリス・香港・シンガポールと移住し、海外歴は17年に及ぶ。2020年7月には、香港で活躍する日本出身の7名をインタビューした著書が発売された。

現在は、大学で日本語を教える傍ら、ZUMBA・ヨガのインストラクターとしても活動。また、2人の男児の子育てを通してWell-beingをより強く意識するようになり、20代より親しんだ論語を読む会“シンガポール論語塾”を主宰している。

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