“腸活”は次の美容トレンドへ。発酵性食物繊維に注目集まる最新発表会レポート

発酵性食物繊維普及プロジェクト

“腸活”という言葉が定着した今、次のキーワードとして注目を集めているのが「発酵性食物繊維」。

美容、健康、ウェルネス業界を中心に、欧米では「#fibermaxing」という言葉まで登場し、日常的に食物繊維を積極的に摂取する動きが広がっています。

5月18日の「発酵性食物繊維普及の日」に先立ち、今回開催された「新腸活最前線 発酵性食物繊維 “腸×肌”トレンド発表会」では、腸内環境と免疫、さらに肌との関係について、最新研究や実践事例が紹介されました。

Photo by : 発酵性食物繊維普及プロジェクト
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“足りていない”日本人の食物繊維摂取量

まず登壇されたのは、一般社団法人「発酵性食物繊維普及プロジェクト」事務局長の西沢邦浩さん。

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現在、日本人の食物繊維摂取量は大きく不足しているといいます。本来、日本人は1日25g以上の食物繊維摂取が望ましい一方で、実際には十分に摂れていない状況とのこと。日々の食事に約3g/日の追加摂取が推奨されています。

また、欧米では大手食品企業やメディアも“ファイバー”に注目しており、「#fibermaxing」というワードも広がりを見せているそう。

美容やウェルネス感度の高い層を中心に、「何を食べるか」だけでなく、「腸内細菌に何を与えるか」という考え方へシフトし始めています。

腸活のカギは「短鎖脂肪酸」

第1部では、「国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 副所長」の國澤純先生による特別講演「腸活最前線2026 発酵性食物繊維による新たな腸活アプローチ」が行われました。

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講演では、“免疫力アップ”という言葉についても解説。免疫は低下すると風邪などにかかりやすくなる一方、高まりすぎると花粉症のように、本来反応しなくてよいものにも過剰反応してしまうことがあるそうです。

その上で、腸活において重要なのは、以下の3つ
・腸が正常に働いていること
・腸内細菌がしっかり働いていること
・腸内細菌のエサとなる食事を摂ること

そして、腸の健康を語るうえで欠かせない存在として紹介されたのが「短鎖脂肪酸」です。

なかでも“酪酸”は、腸内環境を整える重要な成分のひとつ。ただし、酪酸を作る力には個人差が大きく、発酵性食物繊維を摂取することが、そのサポートにつながるとのことでした。

また、酪酸を作る代表的な菌として「フィーカリバクテリウム」も紹介され、ビフィズス菌が少ない人はヨーグルトやサプリメントで補う方法も推奨されました。

“腸から肌へ”という美容アプローチ

続いて登壇されたのは、「まいこ ホリスティック スキン クリニック院長」の山﨑まいこ先生。

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「実践事例 発酵性食物繊維を摂り入れた肌へのアプローチ」と題し、腸と肌の関係について講演を行いました。現在、美容医療の現場でも“腸活”は一般的なアプローチになりつつあるそう。

山﨑先生によると、腸内環境の悪化は“炎症”から始まり、それが肌荒れや不調につながるケースもあるとのこと。腸内環境が乱れることで腸壁が崩れ、本来は体内に入らない毒素や細菌などが血管へ入り込み、炎症を引き起こす場合もあるそうです。

そこで重要になるのが、「発酵性食物繊維」。
発酵性食物繊維を腸内細菌が分解することで生まれる「短鎖脂肪酸」が、炎症抑制や肌状態の改善につながることも紹介されました。

山﨑先生のスライドでは、発酵性食物繊維の摂取によって炎症が抑制された複数の研究結果が示され、直近の試験では6週間という比較的短期間で肌のバリア機能が向上し、キメやシワ、毛穴の状態が整うなど肌に明らかな変化が見られる結果が解説されました。

“美肌づくりは、まず腸内環境から”。そんな考え方が、今後さらに広がっていきそうです。

第2部:「腸活実装フェーズ 最新動向」参画企業の取り組みとは

第2部では、「発酵性食物繊維普及プロジェクト」事務局長の西沢邦浩さんが登壇し、“腸活”が認知拡大フェーズから、実際の生活へ取り入れる”実装フェーズ”に入っていることについて発表が行われました。

プロジェクトは参画企業16社へと拡大し、研究・商品開発にとどまらず、店頭展開や専門店で広く取り扱われ、生活者が日常的に発酵性食物繊維を摂取できる環境が広がりをみせています。

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これまでの“腸活”は、「腸に良いことをする」というイメージ先行の部分も大きかった一方、現在は研究データやエビデンスの蓄積が進み、「どの栄養素を、どう摂るか」まで具体化され始めているそうです。

発酵性食物繊維は、腸内細菌のエサとなり、「短鎖脂肪酸」を作り出す重要な存在。単なる“食物繊維不足解消”ではなく、腸内環境そのものを整えるアプローチとして、さまざまな企業が実装を進めていることが紹介されました。

会場では、参画企業による具体的な取り組みも共有。店舗展開や専門店での提案、商品開発など、“日常生活の中で自然に発酵性食物繊維を取り入れる”動きが広がっているといいます。

また、西沢さんからは、2025年は「発酵性食物繊維」という言葉そのものの認知向上が大きなテーマだった一方、今後は“実際に食べる・選ぶ・続ける”という行動変容フェーズへ進むという説明もありました。

その具体例として紹介されたのが、今回登壇した企業のひとつ「Dole(ドール)」の取り組み。

”日本で最も食べられているフルーツはバナナ”という点に着目し、より身近な食品から発酵性食物繊維を摂る提案を進めていること。バナナを生活に取り入れる若い層も、増えているとのことでした。

特別なサプリメントや難しい健康法ではなく、“いつもの食事”の中で自然に腸を整えるーそんな新しいウェルネスの流れが、食品業界や美容業界を横断しながら広がり始めている、印象的なセッションでした。

発酵性食物繊維普及プロジェクト

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取材・執筆・編集経験豊富なプロライター2名を中心に運営する、”旅、生き方、キレイ”を軸にしたWell-beingを叶える情報メディア&コミュニティ。人生を味わい尽くしたい方に向けた大人の夢の居場所のような空間を目指します。

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