健康のために体を動かしたいと思っていても、忙しい日々の中で新しい習慣を増やすのは簡単ではありません。そんな日常に取り入れやすい目安として紹介されたのが、「1日+1,000歩」です。
2026年9月18日、愛知県の「新南愛知カントリークラブ美浜コース」で開催された「第57回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」に合わせ、歩行と健康をテーマにしたプレスツアーが行われました。
約59万人のデータから見えてきた歩数と健康の関係や、プレーする人だけでなく観戦する人も自然に歩けるゴルフの特徴とは?
9ホールを歩いて観戦した体験とともに、「1日+1,000歩」から考える健康とウェルビーイングについてレポートします。


「1日+1,000歩」で、健診値や入院回数に見られた変化
セミナーで紹介されたのは、「住友生命」と「JMDC(レセプトや健診データなどの医療ビッグデータを扱う企業)」による、約18万人分の歩数×健診データの分析です。
「JMDC」の個人向け健康情報サービス「Pep Up」を通じて集めた歩数を、健康診断や診療報酬明細などの医療データと個人単位で結び付け、1日の平均歩数が1,000歩以上増えた人と、それ以外の人を比較しています。
分析では、全体として健診結果は経年的に悪化する傾向がある一方、歩数が増えた人にはBMI、血圧、脂質、肝機能、空腹時血糖、尿たんぱくなどが改善する傾向が見られました。さらに、入院回数と入院医療費にも低下傾向が観察されています。
性別と年齢を調整したうえでの結果ですが、歩行だけが変化を生んだと証明するものではありません。日常の活動量を見直す手がかりとして受け止めたいデータです。
資料によると、調査対象者のうち、年間平均で1日8,000歩に達している人は全体の約35パーセントでした。1,000歩はおよそ10分、距離にすると約600〜700メートルが目安とされています。
昼食の店を少し遠くに選んだり、ひと駅手前で降りたり、階段や遠回りを選んだりと、まとまった運動時間を確保できない日にも取り入れやすい距離です。
ゴルフはプレーでも観戦でも、自然に歩数が増える

資料で紹介されたゴルフのプレー時の平均歩数は1万4,507歩でした。(この数値は「住友生命」関係者による実測例であり、すべてのゴルファーの平均を示すものではありません。)
また、18ホールを歩いて観戦した場合の歩数として、約1万歩という目安も紹介されました。歩数はコースや移動方法によって異なりますが、ボールや選手の動きを追って移動することで、歩くこと自体を目的にしなくても歩数が積み上がっていきます。
ゴルフ場では、整えられた緑の中を歩きながら試合を観戦し、同行者との会話も楽しめます。
運動量だけに目を向けず、自分が楽しめる場所や目的を選ぶことも、習慣づくりを考えるうえで大切! 旅先で街を歩くことや、美術館を巡ることにも通じる発想ではないでしょうか。
屋外スポーツで欠かせない、熱中症と紫外線対策
歩く習慣と健康との関係が示されている一方、暑い時期の屋外活動は体調管理とセットで考える必要があります。
「住友生命」と「JMDC」の熱中症に関する分析では、日常的な歩行習慣がある人は、熱中症による入院リスクが1割以上低い傾向を示しました。必ずしも歩いていれば確実に熱中症を防げるという意味ではありませんが、リスクを減らせるということは、大いに語れそうですね。
こまめな水分補給や空調の利用、十分な睡眠などの対策は、習慣にしたいですね。
美容の観点からは、屋外で過ごす時間に応じた紫外線対策にも目を向けたいところです。動きやすい服装や歩きやすい靴とともに、日焼けの予防やケアは大切にしたいところです。
歩数の目標を優先して無理をするのではなく、その日の気温や体調に応じてペースを変えることも、ウェルネスの一部ですから。


「Vitality」とは、健康行動をポイント化する仕組み
住友生命「Vitality」は、運動や健康づくりへの取り組みをポイント化して評価し、継続を後押しする健康増進プログラムです。
従来の生命保険に組み合わせる型に加え、保険への加入無しでご利用いただける「Vitalityスマート」も提供されています。
2026年1月に発売された「Vitalityスマート(トライアル期間付)」は、15歳以上が対象で、スマートフォンにVitalityアプリを入れて利用します。
歩数や心拍数、所定のフィットネスジムやオンラインフィットネスでの運動、ウォーキングやマラソンなどのイベントへの参加がポイントになり、累計ポイントからステータスが決まります。利用中に生命保険とセットで加入するプランへ加入した場合は、それまでのポイントとステータスを引き継げます。
申し込みから1か月は無料で、トライアル中に利用できる特典は「アクティブチャレンジ」に限られます。終了後は月額330円(税込)の有料期間へ自動的に移り、利用できる特典が増えます。
利用料を発生させずに終了する場合は、トライアル期間中の解約手続きが必要です。特典だけでなく、料金と移行条件も確認したうえで選びたいサービスです。
無料アプリ「シアフル」で日常のしあわせを記録・振り返る
さて、歩数や心拍数のような身体の状態に対し、日々の出来事と気持ちを記録し、自分が何にしあわせを感じやすいのかを振り返るためのアプリが、住友生命の「シアフル」です。
2025年9月に提供が開始され、2026年9月17日にデザインと機能が全面的にリニューアルしました。初期版は、ウェルビーイングタイプ診断の結果や利用者の好みに応じた行動提案が中心で、2026年7月までに累計約8万ダウンロードに達しているとか。
今回のリニューアルでは、新しい行動を増やすだけでなく、「すでに日常の中にあるしあわせに気づく」という考え方から、日々の記録と振り返りを中心とした設計へ変更されました。利用者から「自分をもっと理解したい」「自分の変化に気づきたい」という声が寄せられた一方、提案された行動を忙しい毎日の中で続けることに負担を感じるという声があったことも、見直しの背景とされています。


最初の手がかりとなるのが、19種類のウェルビーイングタイプ診断。心理学やライフサイエンスの知見をもとに、日本の20歳から69歳までの1万人の価値観データを分析した、住友生命独自のアルゴリズムが使われています。アプリ内の質問に答えることで、自分の価値観や、しあわせを感じやすい傾向を確認できます。
日々の記録では、その日にあった出来事を振り返り、「わくわく」「楽しい」「熱中」「達成感」「ほっとした」「満たされた」「つながり」「感謝」「そのほか」の9種類から、感じた気持ちを選びます。通勤中や就寝前などの短い時間にも記録できる設計。
記録した出来事と気持ちは、色や形の異なる「気持ちのカケラ」として、アプリ内の瓶にたまっていきます。カケラの様子や週次・月次のレポートを振り返ることで、自分がどのような出来事にしあわせを感じているのか、その傾向や変化に気づく仕組み。
また、9種類の気持ちを表現したキャラクター「シアさん」が、ホーム画面やウィークリーレポートで声をかけたり、問いかけやアドバイスを届けたりします。日常に取り入れやすい「しあわせのヒント」も用意され、一部は季節に合わせて月替わりで提案されます。(iOSとAndroidに対応し、無料で利用できますが、アプリ内では住友生命やパートナーによる有料サービスなどが紹介される場合があります。)
健康行動の継続をポイントなどで支えるVitalityに対し、シアフルが扱うのは、自分の生活の中で感じた気持ちと、その変化です。新しい習慣を次々に増やすことだけでなく、すでにある楽しみや心地よさに気づくことも、ウェルビーイングを考える一つの方法といえます。

「Vitalityレディス」で実施された、8,000歩チャレンジ

(資料は「第57回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」時のもの)
前述の大会会場では、9月18日から20日まで「Vitality8,000歩ウォーキングチャレンジ」が実施されました。
参加者は指定のLINEアカウントを友だち登録し、スマートフォンの歩数計測アプリなどで歩数を記録します。8,000歩達成者にはゴルフグッズ、未達成者にも参加賞が用意されていました。
観戦という楽しみの中に歩数目標を組み込み、健康行動を身近にする試みです。
また、大会開催を記念した「ゴルファー応援Wチャンスキャンペーン」も9月30日まで行われました。専用の申込サイトから「Vitalityスマート(トライアル期間付)」に新規加入した人にオリジナルのツアーティーを提供し、抽選で3人にEyevolのサングラスと西村優菜選手のサイン色紙を贈る内容です。こちらのキャンペーンは、現在は終了しています。
ちなみに「第57回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」では、私もハーフコースを歩くだけで、8,000歩を達成できました!

毎日続けられる小さな健康習慣から始める
今回の取材で紹介された「1日+1,000歩」は、日々の過ごし方を見直す具体的な目安になります。
約10分の歩行を、ゴルフ観戦や旅先の散策など、興味のあることと組み合わせてみてはいかがでしょうか。記録も、自分の体調や気持ちを振り返るために役立てたいものです。
もちろん歩数の達成だけを優先せず、休む日も含めて、自分に合う無理のない過ごし方を選んでいきたいもの。
美容も健康も、日々の体と心の状態に目を向けることから。楽しめる活動を見つけ、その時間に何を感じたのかを振り返ることは、自分らしいウェルビーイングを考えるきっかけになりそうですね!

