【新連載】Living in Florence|フィレンツェの上質な暮らし by Takako

イタリア・フィレンツェ在住のTakako Irifuneが、美食やワイン、芸術、歴史、ファッション、現地の日常まで、フィレンツェで暮らすように旅を楽しむための情報をお届けします。


みなさま、初めまして。
本日から連載をさせていただきます、イタリア・フィレンツェ在住のTakakoです。
美食、社交、太陽の国イタリアについて色々なエピソードを交えて発信できたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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Buongiorno! da Firenze

イタリアの朝は、バールから始まります。
それはコーヒーを飲む場所というより、一日を「起動」させるための特別な場所。

バールに足を踏み入れると、まずエスプレッソマシンの蒸気音、カップがソーサーに当たる軽やかな音、そして飛び交う挨拶が耳に飛び込んできます。「Buongiorno!」という声とコーヒーの香りで、素敵な1日が始まる気がするのです。

イタリア人のコーヒーの注文の仕方は、さまざま。
エスプレッソでも、まずガラスのカップ指定で頼む人。
カプチーノを、ミルク少し多めで頼む人も。
ラテマッキアートや、カフェマッキアートなどを頼む人も。
後述のカフェでは、マロッキーノがとてもおすすめで、マロッキーノを注文される方も多いです。

カフェマロッキーノとは、エスプレッソ、ココアパウダー、泡立てたミルク(フォームミルク)を層にした、イタリア発祥の温かいコーヒー飲料です。「マロッキーノ」という名前ですが、イタリアのピエモンテ州アレッサンドリアにある老舗カフェが発祥地であり、モロッコ王国とは関係ありません。

コーヒーと一緒にブリオッシュを頼むのが一般的。ブリオッシュとはイタリア風クロワッサン。サクサク生地からしっとり生地までお店によってかなり異なるため、食べ比べをするのも楽しいですよ。

そんなバールでの朝食ですが、1回目は友達と一緒に長くても20分ほどコーヒーとブリオッシュを、2回目は仕事の合間にコーヒー特にエスプレッソを数分でと、滞在時間は長くないのです。

渡伊したばかりの頃は、バールでゆっくり朝食をとられているのは御年配の方か観光客という事実にびっくりしましたが、今では自然と上記のルーティンに落ちつきました。

オフィスに行く前に、一時間程ピラティスのレッスンを受ける日もあります。8時や9時からのレッスンを行なっているスタジオも多く、ライフスタイルに合わせて時間を選べるのもありがたいです。

ランチはナッツと卵とサラダという方から、しっかりレストランでプリモ+セコンドにワインも飲まれる方まで多様です。
オフィスにお家からランチを持参組は情報交換を怠りません。空前の”健康ブーム”のイタリアでは、健康によく美味しいものを知っている方もたくさん。


オーガニックスーパーも市内に多くあり、またどのスーパーにもオーガニックコーナーやグルテンフリーコーナーがあるので、色々な食品を試しやすいのもフィレンツェのよいところ。
先日、お友達に教えていただいた、全粒粉とチアシードのクラッカーがとても美味しくて、さっそくお家にもストックしています。

仕事後はささっと帰宅をし、そこからの時間の使い方は人それぞれですが、週末は他のファミリーとお家やレストランでランチ、ディナーというのが一般的です。


イタリア人はお家でおもてなしをするのが大好き!
お家のオーナーが大切にされている物にも素敵なストーリーがあったり、そんなお話をワインを飲みながらゆっくり聞くのがなんとも心地良くて。ファミリー愛が強いイタリア人だからこそ、色々な物語があり、世代を超えて受け継がれていくものがあるのですね。

私の友人たちのお家はいつもきちんと整理整頓され、ものがあまり置かれていないことが多いです。そのかわり、こだわりのアートピースなどがゆったりと展示されています。

ある友人はお家を修復していた時に400年程前に描かれたフレスコ画が壁の下から顔を出したので、その部分を保存し絵画のように間接照明でライトアップしています。


その壁の前には一切家具を置かず、フレスコ画が主人公。その潔さそして余白が、さらに彼女のお家を美しく、そしてなんとも魅力的な場所にしている気がするのです

もうすぐ学校が夏休みに入るイタリアでは、毎日バカンスの話で持ちきり!
「夏のバカンスのために毎日働いているのよ」と公言する人もいるくらい、イタリア人のバカンスにかける熱意はすごいのです。

海外に行く人も、山に行く人も、海に行く人も、毎年別荘でゆっくりする人もいて、千差万別。

ただ、同じなのはやはり夜は社交に出かけること。
夏になると、外にディナーに出かける機会がぐんと増えます。(クリスマス前も同じく)
子供たちも一緒に出かけるので、子供同士で交流。
こうして自然と会話のセンスやユーモア、そしてマナーを学びながら成長するのです。

もちろん、何もしないという”余白”をきちんと作ることも大切! 

“dolce far niente.”という言葉が存在するくらいですから。
この言葉は、何もしないということの素敵さ。というような意味で、心の余裕やリフレッシュにフォーカスしたイタリア流のバカンス哲学です。

次回は、そんな夏の社交についても少し触れてみたいと思います。

今回、ご紹介した場所は
Giacosa1815 Firenze
住所: Via della Spada, 15 R, 50123 Firenze FI

ネグローニというカクテルが生まれたリストランテが名前を変え、カフェ・ジャコーザとなりました。
常連客であったネグローニ伯爵の名前にちなんで、名バーテンダー、スカルセッリ氏が伯爵のために考案したカクテルをネグローニと命名されたそうです。

朝はカフェ・マロッキーノ、夜はネグローニを、ぜひお試しください。

ここのブディーノ・ディ・リーゾ(サクサクのクッキー生地(パート・フロール)の中に、ミルクで煮たお米とカスタードクリームを詰めて焼き上げた、イタリア・トスカーナ地方(特にフィレンツェ))の伝統的な焼き菓子”は賞を取っていて美味しいのですが、クロワッサンで作られたパニーノも美味しく、オススメです。

ではまた、次回のコラムにて。
Alla prossima!

Cordialmente,
Takako

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Written By

イタリアのジュエリーデザイン学校を卒業。
ジュエリーデザイナーとして国内外で活動した後、
結婚を機にイタリア・フィレンツェへ移住。

農業と食の現場に身を置きながら、
自然と調和するライフスタイルを発信。

オーガニックワイン、蜂蜜、オリーブオイルの生産やア
グリトゥーリズムに携わり、蜂蜜ソムリエ、
オリーブオイルソムリエとしても活動。
セミナーやコーチング、テイスティングメニューの提案などを行う。

土地の恵みを、日々の暮らしへとつなぐことがテーマ。

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