箱根の中でも、静けさと気品が漂う“強羅”。その高台に佇む「箱根・強羅 佳ら久(からく)」は、箱根連山と相模湾を一望する“絶景の舞台”として、旅慣れた大人たちを魅了し続けています。
館内に足を踏み入れた瞬間、空気が変わる。水の音、木々の香り、柔らかな光。自然と調和するように設えられた空間は、まるで“深呼吸するための宿”。 今回の記事では、宿泊したからこそ実感できた、至福の時間を徹底レポートします。
【絶景】「箱根・強羅 佳ら久」全70室すべてに温泉露天風呂。強羅の自然を独り占め

「佳ら久」の象徴ともいえるのが、全客室に備えられた温泉露天風呂。
湯面に映る空の色、山の稜線、夜の星々。時間によって移ろう景色が、そのまま“滞在の物語”になります。客室は東棟・西棟の2棟構成で、眺望や趣が異なるのも魅力。木の温もりと現代的な快適性が調和した空間は、余白の美しさが際立ち、心がすっと整っていくよう。テラスで湯上がりの肌に風を感じながら過ごす時間は、まさに至福のひとときですね。
今回滞在したのは、畳敷きの居間とフローリングのベッドスペースを備えた西棟上層・露天風呂付デラックスルーム(和タイプ)。和の趣を大切にした落ち着きある客室です。
※ 西棟上層・露天風呂付デラックスルーム(和タイプ)約56.1㎡(バルコニー含む) 定員2~4名 1室2名利用時:107,800円~(税・サービス料込)

約56.1㎡(バルコニー含む) 定員2~4名
1室2名利用時:107,800円~(税・サービス料込)
視線をやわらかく仕切る格子が、同じ空間にいながらも“それぞれの時間”を大切にできる設えになっています。畳の感触に心を鎮めながら、窓の外に広がる強羅の自然をただ眺めるひとときは、まさに至福。喧騒から離れ、深く息をつける空間です。

ベッドには、全米トップクラスのマットレスメーカー「サータ」のポケットコイルマットレスが使用され、寝心地抜群! ”佳ら久オリジナル”のコイル配列で、からだをやさしく包み込むような寝心地で深い眠りへと誘います。

浴衣以外に、着心地が良いコットン仕立ての部屋着が用意されているのも、寛ぎの時間を格上げしています。スチーマーや復元ドライヤーなど、美容好きにはたまらない美容機器も揃っています。

【温泉】「箱根・強羅 佳ら久」2つの展望露天と3つの貸切風呂、自然と調和する湯浴み
館内には、趣の異なる2つの展望露天風呂「蒼海」「明星」と、プライベート感を大切にした3つの貸切風呂「檜の湯」「岩の湯」「シルクの湯」が用意されています。
相模湾を借景にした壮大な見晴らしが楽しめる「蒼海」からの絶景は息をのむ美しさ!
展望露天では、箱根連山の雄大な造形を眺めながら強羅の湯を心ゆくまで堪能できます。男女入れ替え制なので、滞在中にゲストみなさんがこの眺望を楽しめます。風の音、鳥の声、季節の香りが五感を満たし、湯に浸かるだけで深い呼吸が戻ってくるよう。

Photo by: 箱根・強羅 佳ら久
内風呂は、通称“大文字山”と呼ばれる明星ヶ岳を見上げながら入浴がかなう「明星」。
もともと、明治27年早雲地獄からの引き湯で開発が始まり、箱根登山鉄道の延伸により高級別荘地として栄えた強羅温泉。都会の喧騒から離れ、自然と温泉に身を投じながら読書や茶道に没頭できる、文化が根ざす地としても知られています。
「佳ら久」の源泉は、古来より湯治客たちに愛される塩化物泉。さらっと肌をすべる水質が心地よく、”熱の湯”とも呼ばれるほど、身体を芯から温めて湯冷めしにくいのも特徴です。
【泉質】 ナトリウム−塩化物温泉
【効果】 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症

Photo by: 箱根・強羅 佳ら久
3つの貸切風呂「檜の湯」「岩の湯」「シルクの湯」は、特別な記念日や自分だけの時間を大切にしたいときにぴったり。

Photo by: 箱根・強羅 佳ら久
私は貸切風呂「シルクの湯」を予約し、食後に体験しました。浴室内は、玉砂利の日本庭園をタイルで現代的に表現したスタイリッシュなデザイン。和の静けさとモダンな美意識が調和し、まるでアート空間に身を置いているかのような心地よさが広がります。
リラクゼーション効果の高いマイクロバブルが生み出す白いベールが、まるでシルクのように身体をやさしく包み込み、湯に浸かった瞬間から深い安らぎを感じました。

さらに「シルクの湯」にはスパ施設が併設されており、トリートメントを受ける際は内階段からスムーズにアクセス可能。湯浴みで身体を温めたあとにスパで整える — そんな贅沢な“美のルーティン”が叶うのも、この貸切風呂ならではの魅力、と言えそうですね。
【食事】五感を満たす、「箱根・強羅 佳ら久」の美食体験

「箱根・強羅 佳ら久」では、美食体験も、大きな楽しみ。
館内には、和をモダンに昇華した会席「六つ喜(むつき)」と、旬の肉や海鮮をグリルスタイルで楽しむ「十邑(とむら)」と2つのレストランがあり、今回の滞在では、朝・晩「六つ喜(むつき)」でいただきました。

夕食は、フルコースディナーを堪能。季節ごとに吟味された地の食材が使われる、日本伝統の会席をベースにした和食をいただきました。味覚・触覚・嗅覚・聴覚・視覚、そして“ここでしか味わえない体験”という六つの喜びを満たしたいという願いが込められてい流とか。


料理人が選び抜いた旬の素材が用いられ箱根の四季を描くように仕立てられた一皿一皿は、舌だけでなく心までも満たされるようでした。
コースの締めくくりには、専属パティシエが手がける美しいデザートが登場。“和のフルコース”としての完成度を感じさせる、心尽くしのおもてなしです。

朝食は和食・洋食から選べるスタイル。どちらも身体にやさしく、素材の味わいを丁寧に引き出したメニューで、滞在の満足度をぐっと高めてくれます。
和朝食は、まさに“身体が喜ぶ朝ごはん”。ふっくらと炊き上げた白米を中心に、旬の魚、季節野菜のおひたし、小鉢の一つひとつに丁寧な仕事が光ります。強羅の朝の静けさとともにいただく和朝食は、心の奥まですっと整えてくれるような、滋味深いひと皿です。
洋朝食は、見た目にも美しく、朝の気分をふわっと明るくしてくれるラインアップ。焼きたてのクロワッサンの香り、ふわふわスクランブルエッグ—どれも朝にぴったりの軽やかさです。上質なハムやソーセージの、ほどよい塩味が食欲を引き立てます。
窓から差し込むやわらかな光と、強羅の澄んだ空気。その中でいただく朝食は、旅の始まりを静かに整えてくれる“ご褒美の時間”です。

朝食後のひとときは、ゲストラウンジへ。季節に合わせて用意される和洋のスイーツと、コーヒーや紅茶をはじめとしたドリンクで、ゆったりとした時間を満喫。ダイニングを後にし、お部屋へ戻る前のひと休みとして、穏やかな甘さが静かな余韻を添えてくれるようでした。

「箱根・強羅 佳ら久」の中心にある“静寂のサロン”
自邸のようにくつろげるラウンジ「間 (AWAI) 」は、何回でも足を運びたくなる「佳ら久」の世界観を象徴する場所。小さなお菓子やフィンガーフードが並ぶ、まるで小さなギャラリーのような空間。

ソフトドリンクやコーヒー、静岡産のお茶をはじめ、生ビールやスパークリングワイン、赤・白ワインなどのドリンク、ミニスイーツやアルコールに合うフィンガーフードなども豊富。約20種からお好みで好きなだけいただけます。


ディナー前に少しだけお腹を満たしつつ、気持ちをゆっくり整えることもできますし、温泉で温まったあとに立ち寄るのもおすすめ。
宿泊者専用 ゲストラウンジ「間 (AWAI) 」からは、直接、「森のテラス」へアクセスできます。木々をより近くに感じられるカウンターがあり、森の香りに包まれながらフードやドリンクを楽しめます。
森林の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながらいただく一杯は、格別の味わい。爽やかな風が吹き抜けるこの場所は、湯上がりの“湯涼みスポット”としてもぴったりです。

光と水が紡ぐ「箱根・強羅 佳ら久」の幻想的なシグネチャースポット
流れる水が奏でるやわらかな音色に耳を澄ませながら歩みを進めると、そこに広がるのは「佳ら久」を象徴する「水のテラス」。
季節を映す枝垂桜が風に揺れ、石板の上を歩くたびに水面へ映る景色がゆらりと表情を変える「水のテラス」は、水鏡に映る空や木々、月光までもがひとつのアートのように浮かび上がる、記念撮影にもぴったりのフォトスポットです。
水盤にはブラックタイルが敷き詰められ、映り込む景色をより鮮明に、より印象的に引き立てます。石板の上を歩いたり、階段を降りたりすることで、水面との距離が変わり、まるで水の世界に入り込んだような神秘的な感覚に。光と影が織りなすコントラストが美しく、昼と夜でまったく違う表情を見せてくれるのも魅力です。

水のテラスのもうひとつの見どころが、日没後のライトアップ。やわらかな光の筋が水面に揺らめき、まるで月光が水に溶け込んだような幻想的な世界が広がります。夜風に吹かれながら散策するのもおすすめ。メインダイニング「六つ喜」には、この美しい水景を眺めながら食事を楽しめる席もあります。ディナータイムが、より特別なものになりそうですね。

「箱根・強羅 佳ら久」で、強羅の自然と文化に抱かれる心が満ちる体験
「箱根・強羅 佳ら久」は、“景色を眺める時間そのものが旅になる宿”でした。自然、温泉、食、文化。そのすべてが静かに寄り添い、心の奥にある疲れまでそっとほどけていくような滞在。季節が変わるたびに、また違う表情を見せてくれる強羅の景色。次はどんな色に出会えるのだろう — そう思わせてくれる、何度でも帰りたくなる一軒です。

箱根・強羅 佳ら久
所在地: 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-8
TEL:0460-83-8860
交通: 1日2便、JR小田原駅⇔佳ら久の無料送迎サービス(予約制)
乗車時間:通常時45~50分(繁忙期の渋滞時は90~120分)
往路 小田原駅発: 1便 12時15分/2便 15時15分
復路 佳ら久発: 1便 10時45分/2便 13時45分
公式HP: https://gora-karaku.orixhotelsandresorts.com/
インスタグラム:gora_karaku

