東京でホテルに泊まる理由が、景色や利便性だけでは物足りなくなってきたら、向かうべきは、港区・赤坂の空にひらかれた「1 Hotel Tokyo(ワンホテルトウキョウ)」。
2026年3月5日に”日本初上陸”として開業した、米国発サステナブルラグジュアリーホテルです。高層階のラグジュアリーホテルと聞いて想像する煌びやかで硬質な非日常とは少し違う、自然が息づく、深い静けさに浸れる空間であるのが特徴。

高層階を舞台にデザインを手掛けたのは、ニューヨークを拠点に活躍する建築家・相崎準さん(CRÈME代表)。「空中庭園のようなオアシスを作りたい」という想いで、38階だけで300鉢以上、ホテル全体では1500以上の植物が置かれています。 壁に張られた苔なども含め、目に見えるグリーンはすべて本物というこだわり。
またリサイクルされた木材が多用されているのも、とてもサステナブル。チェックインカウンターにはオーストラリアの鉄道の枕木が使われ、背後の壁にはアメリカの道路の枠が使われているとか。オープン前の内覧会に出席した時にも「素材がこの空間に至るまでの時間や軌跡を感じていただけるようなデザインを心がけました」と相崎さんが話されていたのが印象深いです。

東京・赤坂に誕生した「1 Hotel Tokyo」は、”自然とつながる”ホテル
東京・港区赤坂の「赤坂トラストタワー」38階〜43階に位置する「1 Hotel Tokyo(ワンホテルトウキョウ)」は、ブランド初の日本進出となるホテル。全211室を擁し、国会議事堂や皇居外苑、東京タワーまで、都心のスカイラインを一望する“天空のサンクチュアリ”として誕生しました。
館内には苔むした岩や植栽、自然素材、禅庭の砂紋を思わせる意匠が随所に取り入れられ、日本の自然観や侘び寂びの感性を、現代のラグジュアリーとして再編集した空間となっています。


環境性能評価制度「CASBEE」で最高位の”Sランク”を取得している点からも、このホテルが掲げるサステナブルという言葉が、表層的なトレンドではないことが伝わってきます。館内には環境に配慮した取り組みが随所に!
例えばロビーの近くに準備されるバスケットに入ったフルーツは、ゲストがセルフでいただけるもの。不揃いのため売り場に並ばないフルーツをゲストが自由に持ち帰れるという仕組みで、フードロス削減に大きく寄与していると感じました。

「タワービュー・キングルーム」で過ごす、東京タワーを借景にした一夜
今回宿泊したのは、「タワービュー・キングルーム(平均約36㎡)」。キングベッド1台が設えられた、東京タワー&シティビューを楽しめる客室タイプです。

部屋に入ってまず目を奪われるのは、やはり窓の向こうの東京タワー。ただし印象に残るのは、景色そのもの以上に、その景色を受け止める室内の静けさでした。木の温もりをたたえたインテリア、視線を忙しくさせない落ち着いた色調、余白を生かした設え。夜景を“見せる”ための客室というより、夜景とともに心を鎮めるための客室という表現のほうがしっくりくるような雰囲気です。


セパレートのシャワーに、広々としたバスタブも備わり、休息のための機能性にも優れています。バスアメニティは、
「bamford(バンフォード)」のアイテムが揃っています。


「1 Hotel Tokyo」の基盤となるサステナビリティ
「1 Hotel Tokyo」の客室には、濾過された水の蛇口やリサイクル素材のグラスなど、ブランドらしいサステナブルな工夫も取り入れられています。使い捨てプラスチックに頼らない姿勢も徹底されていて、快適さを損なわずに環境配慮を成立させている点も、「1 Hotel Tokyo」の特筆すべき部分。
また、手放したい衣類に“1 Less Thing”と書かれた木のプレートを添えておくと、提携するNPO団体を通して必要な人のもとに届くシステムも秀逸。荷物を減らしたい旅行者にとっても、単にすてるより”社会貢献をしている”という意味を加えることで、ポジティブな気持ちになれるでしょう。


客室内のアップサイクルのアイテムは多く、とくに再生紙やリユースの木材で製作されたハンガーがユニーク。私の客室のハンガーには「もともと、牛乳パックでした」と出自まで書かれていて、思わずクスッと笑ってしまいました。


東京タワーがきらめく夜、室内には過剰な演出がありません。その控えめさがかえって上質で、ベッドに腰掛けて景色を眺めているだけで、都市の中心にいることを忘れそうになるほど。外には確かに東京があるのに、内側には別の時間が流れている ー そう感じさせる一室でした。


チェックイン後すぐに向かった、「bamford WELLNESS SPA」での120分
チェックイン後すぐに向かったのは、38階にある「bamford WELLNESS SPA(バンフォード ウェルネス スパ)」。自然とのつながりを基盤に、心・身体・精神の調和を育むホリスティックなトリートメントを提供するスパです。


バンフォードの天然・オーガニック成分を用いたボディケアやスキンケアを使用し、個々の状態に合わせた施術を行うことが特徴。(スパ営業時間は、毎日10:00〜20:00)

今回受けた施術メニューは、「1 Hotel Tokyo エクスペリエンス 120(120分・¥57,000)」。
フットリチュアル、ディープマッサージ、アウェイクニングフェイシャルを組み合わせた、120分のシグネチャートリートメントです。足元から始まるフットリチュアルで心を静め、緻密に構成されたボディ&バックマッサージで緊張をほどき、最後に肌状態に合わせた「バンフォード」のスキンケアアイテムによるフェイシャル施術で、内側から輝くようなすこやかな肌へ。


東京のエネルギッシュな都市の輝きに着想を得たトリートメントという説明にも、このホテルらしさがにじみます。
実際に受けてみると、フットリチュアルから始まるマッサージ”の心地よさはもちろんのこと、滞在のスイッチを完全に切り替えてくれる儀式のようでした。チェックイン直後にこのメニューを入れたことで、移動や日常の緊張感がすっと抜け、その後のホテルステイ全体の解像度が上がった感覚に。


翌朝のハマムルームと屋内プールで、滞在を“整える”朝
翌朝は、ハマムルームと屋内プールを利用しました。「bamford WELLNESS SPA」のハマムルームは、温かな蒸気に包まれるウェットサウナ。肌に潤いを与え、毛穴を開き、深いリラクゼーションや呼吸器系の不調緩和にも適した空間です。宿泊者には使用料が含まれ、滞在中は何度でも立ち寄ることが可能。スパを気軽に満足できますね。
ハマムルームで蒸気にじんわりと包まれていく時間は、前日に受けたトリートメントの余韻をもう一段深めてくれるようでした。身体を温めるだけでなく、頭の中までゆるむ感覚。朝から予定を詰め込みたくなる東京滞在の中で、あえて“何もしない時間”をとる贅沢さこそ、ウェルネス滞在の醍醐味ではないでしょうか?

その後に向かった屋内プールもまた、このホテルを象徴する場所でした。38階に位置するプールは、自然素材、やわらかな照明、都市の眺望が調和する静かなリトリートとして設計され、利用は宿泊者とサービスアパートメント居住者に限定されています。(営業時間は、毎日6:00〜21:00 ※16歳以上は終日早朝から利用可能)


光の入り方もやわらかく、視界の抜けも美しく、朝の時間帯に訪れると心身がまっさらに整っていくのを感じます。私も朝日の差し込むプールで、ひと泳ぎ! ホテルの眺望を楽しむ場所であると同時に、自分の内側やウェルネスに向き合う時間は、実に心地よい時間でした。
NiNiでのディナーは、東京で味わう“二つの海岸”の物語
ディナーと朝食をいただいた「NiNi」は、「1 Hotel Tokyo」のシグネチャーレストラン。「NiNi」とは ”日本語の「二、二」に由来”したネーミング。“二つの海岸、二つの文化”をテーマに、南仏リヴィエラのくつろいだエレガンスと日本の洗練を重ね合わせたコンテンポラリーダイニングです。
フレンチ・リヴィエラの軽やかな味わいに、日本の確かな技と感性を重ね、季節と食材の魅力を自然に表現するレストラン。(朝食は毎日7:00〜11:00、ディナーは17:30〜22:00まで営業)
夜に訪れた「NiNi」では、趣向を凝らしたアラカルトメニューから、スタッフの方に人気メニューをうかがい、お魚のカルパッチョやチキンのローストをオーダー。素材の輪郭や季節感、空間の余白を大切にしたようなプレゼンテーションは、発見にあふれていました! 高層階からの景色を楽しみながらディナーをいただける、大人の東京ステイにふさわしいスタイリッシュな一軒です。


グリーンオリーブのタプナード、スモークトマトのヴィネグレット添え



翌朝の「NiNi」での朝食は、前夜の余韻をやさしく引き継ぐ時間でした。夜のムードとはまた違い、朝の光の中では空間の抜け感や景色の美しさがより素直に感じられます。前日にスパを受け、朝にハマムとプールを利用した後だったこともあり、朝食の時間まで含めて、滞在全体がひとつのウェルネスプログラムのようにつながっているよう。
特に印象に残ったメニューは、「NiNi(ニニ)・オムレツ」。ふんわりとした卵に、コンテチーズのコク、フレッシュハーブの香り、クレームフレッシュのほのかな酸味が重なり、朝の身体にやさしくなじむ一皿でした。ハーブポークソーセージとナチュラルスモークベーコンが添えられているので、満足感はしっかりありながら、重たくなりすぎないお味。


「NiNi」では持続可能性への取り組みも明確で、厨房での脱水処理による食品廃棄物の削減や、分別ステーションの設置、さらに同じ価値観を共有する地元の農家や生産者との提携が行われています。


東京のダイナミックな景色と豊かな自然が融合する「1 Hotel Tokyo」。サステナブルな理念と洗練されたデザインが息づく空間で、心身をリフレッシュする特別な時間を過ごせます。都会の中心で自然に癒やされる、新しいラグジュアリーステイを体験してみてはいかがでしょうか。

「1 Hotel Tokyo」FAQ
- 1 Hotel Tokyoはどこにありますか?
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東京都港区赤坂2-17-22に位置し、赤坂トラストタワーの38階〜43階。都心にありながら、自然を感じる静かな滞在がかなうロケーションです。
- タワービュー・キングルームの特徴は?
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平均約36㎡で、キングベッド1台を備えた客室です。タワー&シティビューが魅力で、セパレートのシャワー&バスタブを備えています。
- NiNiでは朝食も提供されていますか?
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はい。NiNiの朝食営業時間は毎日7:00〜11:00です。ディナーは17:30〜22:00で、朝と夜で異なる表情を楽しめます。
- bamford WELLNESS SPAではどんな体験ができますか?
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ホリスティックなトリートメントに加え、ハマムルーム、ラベンダー・ラウンジ、屋内プールなどを利用できます。スパは毎日11:00〜20:00、プールは毎日6:00〜21:00です
- 1 Hotel Tokyoはどんな方におすすめですか?
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東京でラグジュアリーに泊まりたい方はもちろん、ホテル滞在に“癒やし”や“整う時間”を求める方、サステナブルな価値観に共感する方に特におすすめです。景色、食、スパをひとつの流れで楽しみたい方にも好相性です。
取材協力:1 Hotel Tokyo

