イタリア・ヴェルシリアの夏。自転車と海辺の夜を楽しむフォルテ・デイ・マルミ【Living in Florence.2】

イタリア・フィレンツェ在住のTakako Irifuneが、美食やワイン、芸術、歴史、ファッション、現地の日常まで、フィレンツェで暮らすように旅を楽しむための情報をお届けします。

フィレンツェから車で訪れる、ヴェルシリアの夏の過ごし方。自転車で巡る街、ビーチクラブで過ごす昼、そして夜の社交が生まれる場所を、現地からお届けします。

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自転車で巡る、夏のフォルテ・デイ・マルミ

Buongiorno! フィレンツェからこんにちは。

今年の夏、トスカーナでは暑い日が続きました。イタリアではバカンスシーズンを迎え、海辺のリゾート地ヴェルシリアも、週末だけでなく平日まで多くの人で賑わっていました。

フィレンツェの友人たちには、ヴェルシリアやサルデーニャ島に別荘を持つ人も多く、夏の間は場所を移して、また新しい社交の時間が始まります。

私たちのホテルから車で約10分のフォルテ・デイ・マルミは、夜遅くまで営業する店やレストランが多い、地域の中心的な街です。

この街では自転車で移動する人が多く、前かご付きの自転車もよく見かけました。ホテルで自転車を借りられることも多く、気軽に街を巡ることができます。

海沿いの道には自転車レーンや駐輪場が整備されていて、自転車での移動も快適です。ある日は子どもたちや友人の家族と一緒に自転車に乗り、ジェラートを食べに出かけました。

フォルテ・デイ・マルミでは、夏の間、毎週日曜日にメイン広場でマルカート(市場)が開かれます。近郊の町からも人が訪れるほど人気で、リゾートウェアや帽子、靴、キッチン用品など、さまざまな品が並びます。

友人たちと店をのぞきながら歩くのは、夏の日曜日の楽しみのひとつ。街でどんなものが流行しているのかも感じられて、見ているだけでも時間を忘れてしまいます。

ビーチクラブで過ごす昼、海辺を歩く夜

朝から夕方までは、ビーチクラブで日光浴をしたり、友人と話しながら裸足で砂浜を歩いたり。ビーチクラブにはレストランが併設されているところもあり、昼食やディナーをとりながら一日を過ごす人もいます。

多くの人は夕方6時ごろにいったん家へ戻り、夜の外出に備えます。夏の日没は20時30分を過ぎることもあり、空が少しずつ色を変えていく時間も印象的でした。

イタリアの海辺では、夜も街のあちこちに人が集まります。

家族連れは子どもと過ごし、若い人たちは友人との会話を楽しみ、年配の人たちは顔なじみと近況を語り合う。立ち振る舞いや相手への気遣い、ユーモアを交えた会話から、この土地ならではの社交の雰囲気が伝わってきました。

バカンスシーズンには、海から花火が上がることもあります。日本の花火大会ほど大規模ではありませんが、海辺で見る花火には、夏の夜らしい美しさがありました。夜は肌寒く感じる日もあるので、羽織るものがあると安心です。

夜の社交が生まれる場所

ヴェルシリアの夜を楽しむ場所は、特別な施設だけではありません。海沿いの遊歩道や広場、バールなど、日常の中に人が集まる場所があります。

ルンゴマーレ(海沿いの遊歩道)

日が沈んだあとの海沿いは、潮風が心地よく、散歩にぴったりです。夏は遅い時間まで人通りがあり、海を眺めながら歩く人の姿も見られました。

バール

イタリアの暮らしに身近なバール。テラス席では、近所の話から政治の話まで、さまざまな会話が交わされます。食前酒を楽しむアペリティーヴォの時間にもよく利用されています。

ジェラテリア

夏の夜に食べるジェラートも、楽しみのひとつです。店の前に並ぶ人たちが自然と言葉を交わし、ジェラートを片手に街を歩く姿もよく見かけました。

スタビリメント、またはバンニョ(海の家・ビーチクラブ)

昼間は、大きなパラソルの下にベッドや椅子を備えた「テンダ」や、通常のパラソルを利用して過ごす場所です。ヴェルシリアには海水プールを備えた施設もあります。場所によっては、夜にバーやライブ会場として使われたり、夕暮れの催しやアペリティーヴォが開かれたりすることもあります。

ピアッツァ(広場)

海辺のリゾート地にも広場があり、朝はマルカート、夜は野外コンサートや映画上映、地元の祭りなどで賑わいます。世代を超えて人が集まる、街の交流の場です。

ディスコテカ(野外クラブ)

ヴェルシリアやサルデーニャでは、海辺の野外クラブも夏の夜を彩ります。星空の下で音楽やダンスを楽しむ人たちで、バカンスシーズンは遅くまで賑わいます。

フォルテ・デイ・マルミのマルカート

最後に、フォルテ・デイ・マルミのマルカートをご紹介します。背の高い松の木が目印のピアッツァ・マルコーニで開かれ、今年は10月まで、毎週日曜日の朝に開催されていました。

場所:Piazza Marconi
時間:8:00〜13:30
開催日:毎週日曜日(10月まで)

暑い日には、ときどき日陰で休みながら、ゆっくり見て回るのがおすすめです。

自転車で街を巡り、昼はビーチクラブで過ごし、夜は広場や海沿いで人々の時間に触れる。振り返ると、ヴェルシリアの夏は、海で過ごすだけでなく、街の暮らしに混ざる楽しさに満ちていました。

では、また次回のコラムで。
Alla prossima!

Cordialmente,
Takako

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Written By

イタリアのジュエリーデザイン学校を卒業。
ジュエリーデザイナーとして国内外で活動した後、
結婚を機にイタリア・フィレンツェへ移住。

農業と食の現場に身を置きながら、
自然と調和するライフスタイルを発信。

オーガニックワイン、蜂蜜、オリーブオイルの生産やア
グリトゥーリズムに携わり、蜂蜜ソムリエ、
オリーブオイルソムリエとしても活動。
セミナーやコーチング、テイスティングメニューの提案などを行う。

土地の恵みを、日々の暮らしへとつなぐことがテーマ。

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